自衛隊の中堅幹部が交流事業で中国を訪問し、中国軍の陸軍や空軍の部隊を視察しました。中国側は「今後、ますます日中関係は大切になる」との認識を示したということです。
事業を主催する笹川平和財団によりますと、自衛隊の中堅幹部13人が今月26日から中国を訪問し、首都・北京の防衛などを任務とする陸軍の部隊や空軍のアクロバット飛行隊を視察したということです。
また、中国軍のシンクタンクの研究員らとも意見交換し、中国側からは、今後、トランプ政権が発足することを受けて、日本の防衛政策に変更があるのかどうか質問があがったということです。
訪中団は軍事科学院の楊笑祥中将とも面会し、“日中の首脳が戦略的互恵関係の推進を確認したことを受けて、今後、ますます日中関係は大切になる”との認識を示されたということです。
今後、訪中団は四川省や広東省も訪問する予定で、来月4日に帰国する予定です。
この事業は、日中の安全保障分野の交流促進や信頼醸成を目的に2001年から行われていて、これまでに自衛隊と中国軍の中堅幹部およそ430人が参加しています。