アメリカのトランプ次期大統領は、議会乱入事件に関連して有罪判決を受け、服役したナバロ元大統領補佐官を貿易と製造業を担当する上級顧問に起用すると発表しました。
トランプ次期大統領は4日、SNSに投稿し、「『ディープステート』=闇の政府からひどい扱いを受けたピーター・ナバロ氏が貿易と製造業を担当する上級顧問に就任する」と投稿しました。
ナバロ氏は第1次政権で通商政策を担当する大統領補佐官を務めていて、トランプ氏は「ピーターほど『アメリカ製の製品を購入し、アメリカ人を雇用する』という神聖なルールの実現に尽くした人物はほとんどいない」と称えたうえで、第2次政権では政策の分析とメディア対策を担当すると明らかにしました。
ナバロ氏は、2021年の連邦議会乱入事件について議会の特別委員会の調査を拒み、議会侮辱罪で実刑判決を受けて、今年3月に収監されました。
その後、7月に禁錮4か月の刑期を終えて出所し、その足で共和党大会に出席。自身への有罪判決は不当だとしてバイデン政権と司法省を批判する演説をしていました。