政府が主催する拉致問題に関するシンポジウムに出席した林官房長官は、北朝鮮との拉致問題などの解決には「国際社会との連携不可欠」だと訴え、アメリカのトランプ新政権などにも協力を働きかける考えを示しました。
林芳正 官房長官
「不幸な過去を清算して日朝国交正常化を実現すると、変わらずにこういう姿勢できております」
拉致問題を担当する林官房長官はきょう、北朝鮮との拉致問題などの解決には「国際社会との連携不可欠」だと訴え、アメリカのトランプ新政権などにも協力を働きかける考えを示しました。
さらに、「日本国民が心を一つにして全ての拉致被害者の1日も早い帰国実現への強い意志を示すことが重要だ」と述べました。
このシンポジウムには拉致被害者家族も出席し、横田めぐみさんの母・早紀江さんは「今日も明日も、明後日も、その次もなんて言わないで、何とか早く解決に向けて実現をさせていただきたい」と訴えました。
また、めぐみさんの弟・拓也さんは、連絡事務所や合同調査委員会の設置は北朝鮮が狙う時間稼ぎや幕引きに加担すると指摘し、「日本政府が騙されることがあってはならない」と指摘しました。