気まぐれなところが可愛い猫ですが、とても繊細な動物でもあります。日々、何気なく扱うものや出来事が、実は猫にとって「大嫌い」と思っているかもしれません。ここでは、猫が日常のなかで苦手とするもの5つと、その理由を解説します。避けられるストレスを取り除いて、愛猫が心から安心できる環境を整えてあげましょう。
猫の心の底から『大嫌いっ!』と思っているもの
1.水に濡れるシャンプー
猫の多くは水に濡れることを嫌います。毛が濡れると、乾くまでに時間がかかるため体温を維持しづらく、不快感や不安を感じるからです。
猫は自分で被毛を舐めて体を綺麗にしているため、頻繁に体を洗うことはありません。そのため、慣れないところで苦手な水をかけられたり、シャンプーをされたりすると、恐怖心が大きくなりパニックになる猫も多いのです。
2.強い香りや嫌な匂い
猫は人よりも嗅覚が非常に優れています。人が日常的に何気なく使う香水や服の柔軟剤、タバコの匂いなどは強烈に感じられ、不快感を与えることがあります。
とくに柑橘系の匂いや、香りを楽しめるコーヒーなども猫にとって有害なため、本能的に嫌うものとして知られています。こうした猫の大嫌いな匂いが続くと、猫はその場所にストレスを覚え、避けることもあるでしょう。
3.過度なスキンシップ
猫は気分屋で、人と触れ合いたいタイミングも自分で決めたいことが多いです。そのため、無理に抱っこをしたり、撫で回したりするとストレスになります。
とくにお腹や足先などは触られることを嫌がりやすいので、機嫌を損ねてしまうことも。猫からすると「距離感を大切にして!」という気持ちなのかもしれませんね。
4.急な大きな音や動き
警戒心が強い猫は、予測できない大きな音や動きに恐怖を感じます。たとえば、近くでかける掃除機の音や突然の来客によるインターホンなどが典型的です。
聞きなれない音や動きが猫にとってストレスになると、再び同じことが起きたときに警戒し、隠れたり攻撃的になったりすることがあります。極力ストレスを軽減できるように隠れ場所の見直しをしてあげましょう。
5.行動範囲を制限される
猫は狭いケージの中や行きたい場所に行けない状況に長時間置かれると、ストレスがたまります。とくにトイレやお気に入りの場所に自由に行けない場合は、問題行動を起こすことも少なくありません。
猫が一度、足を踏み入れた場所は自分のテリトリーとして認識しているため、好きな時に行き来できなくなると自由が奪われた感覚になってしまうのです。
猫の「大嫌い」をできるだけ排除するには?
猫のストレスを減らすためには、嫌いなものを避ける工夫が必要です。なるべく決まった時間に掃除機をかける、テレビなどの音量を下げるなど、猫が嫌がるものを最小限に抑えるだけでも猫の安心感は大きく変わります。
できることとして、香りの少ないものや無香の用品を使用したり、触れ合いの際は長時間拘束せずに猫の気持ちを尊重したりしましょう。
さらに、猫が自由に動き回れるスペースや隠れ場所を用意するなどのストレスに配慮をした環境を作ると猫が暮らしやすくなります。
まとめ
猫が「大嫌い」と感じるものは、もともとの本能や繊細な感覚によるものです。人にとって些細なことでも、猫にとっては大きなストレスとなる場合があるため注意しましょう。
避けられるものは、できる限り取り除くこと、猫がストレスを感じたときは安心できる場所へ移動できる環境を整えることが大切です。
猫の特性を理解し気持ちに寄り添いながら共に暮らすことで、お互いがもっと快適に暮らしやすくなりそうですね。
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