今年9月のベルリンマラソンで日本歴代2位のタイムを叩き出し、東京2025世界陸上の参加標準記録も突破した池田耀平(26、花王)。日本マラソン界期待の逸材に番組キャスター・高橋尚子(シドニー五輪女子マラソン金メダリスト)が強さの源流と素顔に迫った。
【写真を見る】池田耀平 マラソン日本歴代2位の源流は地道な“練習日誌”&こだわり“サウナ”と“コーヒー”
“サウナ”を愛す「一番生きているなって感じがする」
「やっている時が一番生きているなって感じがする」と欠かせないのが“サウナ浴”という池田選手。
Q(高橋尚子).温度は高い方が好きとかあるのか?
池田耀平:
高ければ高い方が良い。決めた事はやりたいので10分入ると、決めたらしんどくても絶対に10分!
Q.追い込むのが好き?
池田:
長距離選手の性ですかね
高橋尚子キャスターも現役時代は“サウナ浴”をよくやっていた事もあり、マラソン経験者として通じるものがあったようだ。
池田流こだわりの“コーヒー”
さらに合宿先の練習前に部屋を訪ねると机の上にたくさんのコーヒーセットが置かれていた。今年から合宿先にも道具を持ち込むほどハマっており、こだわりの淹れ方にも驚かされた。
池田:
まずお湯を入れて
Q.そうなの?
池田:
紙の匂いを取るのと容器を温める…水を60グラムいれて45秒待ちます。
【池田流コーヒー 淹れ方のこだわり】
①最初にお湯を入れて フィルターの匂いを取る&容器を温める
②お湯は60gずつ入れて45秒待つ
大事な練習や試合の日の朝は欠かさず飲むように心がけているという。
Q.コーヒーによる体の変化は?
池田:
試合前はカフェインの効果をより引き出したいので あえて5日間くらいカフェインを一回抜いて覚醒作用で走るみたいな
強さの源流【練習日誌】
この日の練習は上り下りを含む40キロ走をおよそ2時間ほど。合間ではレース本番と同じ給水ドリンクでエネルギー補給を行う独自のこだわりがあった。さらに大学時代から続けてきたルーティンとも言えるのが【練習日誌】を毎日つける事である。綴られていたのは、その日に行った練習メニューが7年分と溜まっている。中身には自らを鼓舞する言葉も綴られている。
池田:
大会前とか同じ練習をする事が多いんですけど、1年前はこの時期どういう練習をやっていたとか、調子が良かった時はどんな事をやっていたとかが、簡単に振り返られると参考になる。
Q.練習に向けての準備は大切にしている…
池田:
簡単な練習であってもちゃんと準備をした上で練習に取り組む事で試合でも動じない。練習が始まるまでにいかに準備が出来ているかが大事。
エースとして新年のニューイヤー駅伝に臨む
まさにコツコツ積み重ねてきた努力が今年、花開いた今シーズンであった池田選手。来年、最初のレースはニューイヤー駅伝での走りとなる。
Q.駅伝ファンからも注目されている意識は?
池田:
注目していただけるのはありがたい事。そこで力を発揮出来てこそ本物の選手。エースとしての役割キッチリ果たして、結果として区間賞が付いてきてくれればいい。一番はチームのために走りたい。