台湾海峡付近で中国の軍用機や艦船が相次いで確認されるなか、台湾・台北市の蒋万安市長は、中国・上海市からの訪問団に対し、「緊張や困難が高まるときこそ、交流が重要になる」として、対話の重要性を訴えました。
台北市と上海市は毎年、交流イベントを行っていて、去年は台北市の蒋万安市長らが上海市を訪問、今年は上海市の副市長ら一行が台北を訪問しました。
蒋市長はきょうの交流フォーラムの演説で、「緊張や困難が高まるときこそ、交流が重要になる」として、自身は常に対話を重要視していると強調しました。
また、台湾海峡付近で連日、中国の軍用機や艦船の活動が確認されていることについて、「夕日を彩る漁船の灯火を増やし、艦船や飛行機の轟音を減らそう」と、叙情的な表現を用いて言及する場面もありました。
蒋市長は、中国共産党との内戦に敗れ、台湾に逃れた国民党の蒋介石氏のひ孫にあたりますが、蒋市長も所属する現在の国民党は、中国に融和的な姿勢を取っています。