旧「ビッグモーター」の店の前にあった街路樹を切ったとして、器物損壊の罪に問われている元役員の男が初公判で無罪を主張しました。
中古車販売の旧「ビッグモーター」元役員の蒲原敏之被告(51)はおととし10月、共謀して川崎市川崎区にあった「ビッグモーター川崎店」前の街路樹のオオムラサキツツジ6本をノコギリで切断した器物損壊の罪に問われています。
きょう、横浜地裁で開かれた初公判で蒲原被告は「私自身が切ったわけではありませんし、指示したこともありません」と無罪を主張しました。
検察側は冒頭陳述で、蒲原被告が旧ビッグモーター内で行われていた、幹部が各店舗を視察して清掃状況などをチェックする「環境整備点検」で川崎店前の街路樹について、「木が邪魔だ、切った方がいい」と述べたと指摘。LINEでも他の店舗前の木が生えていない写真と「歩道はこのイメージで」などのメッセージを部下に送っていたと明らかにしました。
裁判では今後、実際に街路樹を切断し、罰金20万円の有罪判決を受けた川崎店の元店長の男性などが出廷し、証言する予定です。