警視庁の緒方禎己警視総監は年末恒例の記者会見で、関東で相次いだ一連の強盗事件などの背景にある匿名・流動型犯罪グループ、通称トクリュウについて「組織の総合力を発揮した対策を推進する」と決意を述べました。
警視庁の緒方禎己総監はきょう、一年を総括する年末恒例の記者会見を行いました。
その中で一連の「闇バイト」強盗事件について言及し、背後に関与しているとされている匿名・流動型犯罪グループ、通称「トクリュウ」について「グループの中枢への突き上げ捜査に総力を挙げて取り組んでいる」「グループ壊滅に向け、組織の総合力を発揮した対策を推進する」と全庁を挙げて捜査に取り組む考えを示しました。
また、都内の「SNS型ロマンス詐欺」の被害額が「オレオレ詐欺」などの特殊詐欺の被害額を大幅に上回り、今年10月末までに149億円に上っているとして、「怪しい電話やSNSへの誘導があった場合は、一旦立ち止まって警察に相談して欲しい」などと注意を呼びかけると共に社会全体で被害を防止したいと述べました。