ロッテは19日、ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)権を行使した石川柊太(32)の入団会見を行った。背番号はこれまで吉井理人監督(59)が背負っていた「21」番に決まった。それに伴い吉井監督の背番号が「81」、今季まで「81」だった伊志嶺翔太2軍外野守備兼走塁コーチ(36)が「74」となった。
【写真を見る】【ロッテ】FA移籍の石川柊太「吉井さんの熱意に期待に応えられるように」背番号は「21」に決定
11日に石川の獲得を正式発表したロッテ。石川は「吉井さんの熱意に応えられるように。期待に応えられるように頑張りたいと思います」と心境を語った。
ロッテに決めた理由については「(吉井監督の)FAを取るのをわかっていた上で見て頂いていたという言葉は響きましたし現場とフロントの一体感が自分の中で伝わったのが大きかった」と話した。
背番号「21」を背負うことになった石川は「交渉の中で吉井さんが21をあげてもいいよとボソッと言ってもらって、21かっこいいなと思ったしそういっていただけるなら。その番号を背負って戦うことに意味がある」と話し、背番号継承の経緯を明かした。吉井監督は「先発ピッチャーとして1年間やってくれることを知っていたし、25試合以上は先発してもらいたい」と期待を込めた。
2013年のドラフト会議でソフトバンクから育成1位指名を受けると2016年に支配下登録。2020年には11勝を挙げ最多勝、勝率.786で最高勝率のタイトルを獲得し投手二冠に輝くとその年チームは日本一となった。
先発を中心に中継ぎでの登板機会もあった石川は通算56勝(41敗)、防御率3.32を記録。今季は15試合に出場し先発登板は10試合、救援登板は5試合で7勝2敗、防御率2.56をマークしている。
今季ロッテの投手陣は佐々木朗希(23)が10勝、小島和哉(28)が12勝と二桁勝利を挙げた投手は2名。佐々木がメジャー移籍を目指すため、石川は先発ローテーションの一角として期待がかかる。来季は2年連続二桁勝利をマークした小島を筆頭に種市篤暉(26)、西野勇士(33)、新外国人左腕、ブライアン・サモンズ(29)ら新生ローテーション候補の中に新戦力の石川が加わる。
■石川柊太(いしかわ しゅうた)
1991年12月27日生まれ32歳 身長185㎝・体重88㎏ 右投右打 東京都出身。
総合工科高~創価大 2013年育成選手ドラフト1位でソフトバンクに入団(2014~2024年)。今オフに国内FA権を行使しロッテに入団。