川崎市立中学校の生徒が、部活動の担当教諭から不適切な指導を受けた後、マンションから飛び降り。
脊髄損傷の大けがを負っていたことが分かった。
「待て・逃げるな」
市教委などによると、昨年8月、生徒が部活の時間に遅れて登校した。
すると、校門で教諭に見つかり、「待て・逃げるな」と怒鳴られた。
教諭は、生徒に相談室に行くように指示。
「リモコン投げるぞ」
生徒は指示通りに相談室に行ったが、1時間以上ひとりで待たされた。
教諭がやって来ると「うそをついたらリモコンを投げるぞ」と言われ、投げるそぶりも複数回見せられた。
さらに、教諭が机を叩くなどして、生徒を脅すような行為も。
脊髄損傷の大けが
その後「宿題を忘れました」と生徒が申告すると、教諭は「家に取りに帰れ」と指示した。
生徒は自宅に帰らず、マンションの3階から飛び降り、脊髄損傷の大けが。
今も、車椅子生活を送っている。
生徒は当時「死にたい・逃げ出したい」と思ったという。
「不適切な指導があった」
川崎市教育委員会は「強い口調で、暴力をちらつかせる不適切な指導があった」。
また「生徒や保護者に申し訳ない」と謝罪。
市教委は今後、生徒の保護者などに意向を聞きながら事実関係を精査し、再発防止に努めるとしている。