■天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会(21日、東京体育館)
卓球の全日本選手権が21日から始まり、女子シングルスに松島美空(11、京都カグヤライズ)が出場、1回戦で樋口美空(山陽学園高1年)を3-2、2回戦では戸髙彩夢(明豊高2年)を3-0で破り、3回戦進出を決めた。
去年11月に卓球のTリーグで世界ランク16位、パリ五輪女子団体銅メダリストの田志希(韓国)を3-1で破る大金星をあげて、Tリーグ史上最年少勝利記録をマーク。パリ五輪男子代表の松島輝空(17、木下アカデミー)を兄に持つ松島美空、1回戦は樋口美空(山陽学園高1年)と対戦。
高校生が相手に攻めるがミスで失点すると、返しづらいボディを狙われて苦戦、9-7から4連続失点で第1ゲームを奪われた。第2ゲームはリズムを取り戻して11-4で奪い返すと、第3ゲームも序盤から連続ポイントを奪って11-4。
第4ゲームは松島のバックを狙われてスタートから4連続失点、流れをつかめず11-8で落とし、ゲームカウント2-2に追いつかれた。
ファイナルゲームも両者譲らず、松島がスタートから5連続ポイントで5-0とリードしたが、高校生の樋口も粘りを見せて、着実にポイントを重ねて9-7と松島がわずかにリード。ここで松島はネットに当たりタイミングがずれたルーズボールを落ち着いて決めて10-7とマッチポイントを奪った。しかし、樋口が3連続ポイントで10-10に追いついた。白熱したゲームは最後、松島が13-11で制し、大きなガッツポーズを見せて2回戦進出を決めた。
その約3時間後に始まった2回戦、再び高校生の戸髙彩夢(明豊高2年)と対戦、第1ゲーム、松島は序盤から4連続ポイントを奪われる展開となったが、すぐに4連続ポイントを奪い返し、並んだ。5-6とリードされた松島だったが、サーブで相手との間合いをズラして長く持つなどリズムを崩すと、そこから4連続ポイントで逆転。第1ゲームを11-7で奪った。
第2ゲームも松島が奪うと、第3ゲーム、ラリー戦でも松島が高校生を上回り、ポイントを重ねていった。7-3から4連続ポイントを奪い、ゲームカウント3-0で快勝。1回戦は苦戦したが、リズムを取り戻し、2回戦は快勝した。
【松島美空 成績】
1回戦:樋口美空 3-2
2回戦:戸髙彩夢 3-0