新年の皇居を彩る伝統の寄植盆栽「春飾り」の準備が始まっています。
「春飾り」は、年末年始に宮殿や天皇皇后両陛下のお住まいの御所などに飾られる皇室伝統の寄植盆栽です。
宮内庁の庭園課の職員が紅白の花をつける梅の古木を中心に、松や万両、福寿草など、縁起物の草木をあしらって制作します。仕上げに苔をはり、川をイメージした白い化粧砂を敷いて完成です。
正月に梅が三分咲きになっているのが理想で、温度管理を微妙に調整していくということです。
「春飾り」は少なくとも江戸時代後期から続いている記録があり、大型の物は高さが2メートル以上、梅は古いもので樹齢150年を超えます。
今年は20鉢を制作して、30日に各所に飾りつけます。