日本の伝統的スタイルである「和室」は、猫との暮らしには敬遠されがちです。猫の爪は、和室によからぬ影響を与えることが多く、天敵扱いされやすいのも事実でしょう。本記事では、そんな猫と上手にお付き合いするために、ふすまや畳を守るためのアイデアを4つご紹介していきますので、ぜひご一読ください。
猫は『和室』の天敵なの?
和室は、猫にとっては魅力的な遊び場です。
和室といえば、ふすまや畳が思い浮かびますが、ふすまの表面には、和紙などでできた「ふすま紙」が貼り付けられており、爪とぎのターゲットになりやすい素材です。
畳も触り心地がよく、適度に網目に爪が引っかかりやすいため、猫の好奇心をくすぐります。
また、畳は液体がしみ込みやすい素材のため、嘔吐や粗相をされると、対処に限界があるでしょう。
居心地もよく爪とぎもしやすい和室は、猫にとってはまさに天国のような環境ですが、一方の飼い主さんにとっては、大きな悩みの種となります。
いったいどんな工夫をすれば、猫の爪から和室を守ることができるのでしょうか?
猫の爪から和室を守る!効果的なアイデア4つ
1.ふすまに「保護シート」を貼る
和の雰囲気をあまり変えずに、効果的に保護ができるアイテムは「保護シート」です。シンプルで目立たない半透明のタイプをオススメしますが、あえて和モダンな柄物を選ぶのもよいでしょう。
つるつると滑らかな素材は、爪が引っかかりにくいため、猫の興味も薄れるに違いありません。
筆者の自宅は和室ではありませんが、壁紙が布クロス製のため、2匹の愛猫を迎え入れる際に事前に保護シートを貼りました。そのおかげで、現在も爪とぎ被害にはほとんどあっておらず、実体験からも効果を実感しています。
2.畳は「敷物」でカバーする
畳には「敷物」を敷いて、爪とぎや粗相を物理的に阻止しましょう。たとえば、ジョイントマットを敷けば、嘔吐や粗相をした場合でも、汚れた箇所だけ交換すればよいので経済的です。
最近では、畳風のデザインのものもあるため、おしゃれを保ちながらも対策できます。
ただし、ジョイントマットを重ねることで通気性が悪くなるため、湿気にはご注意ください。
定期的にマットをめくって風通しをよくしたり、ジョイントマットと畳の間に除湿シートを入れたりして工夫を凝らしましょう。
3.爪とぎアイテムを見直す
ふすまや畳から関心をそらすためには、爪とぎアイテムを見直すことが大切です。段ボールや麻といった複数のアイテムを設置し、愛猫の好みを探りましょう。
その際、縦置き型と横置き型の両方を試せるとよいでしょう。いつもふすまに向かって、立ち上がって爪とぎをしているのであれば、縦置き型のアイテムの方が好みかもしれません。
また、ボロボロになって爪が引っかかりにくくなる前に、定期的に交換することをオススメします。
4.爪のお手入れをする
伸びきった鋭利な爪のままでは、ますます和室を傷つけてしまいます。成猫の場合は「1ヵ月に1回」を目安に、定期的な爪のお手入れを行ってあげましょう。
和室を傷つけにくくするだけでなく、爪を折ったり、同居猫や飼い主さんに思わぬケガをさせたりするリスクを回避することができます。
もちろん嫌がる猫は多いですが、愛猫がまったり過ごしているタイミングを狙って、少しずつお手入れを進めてください。
もし自宅での爪切りが困難な場合は、動物病院を活用することもひとつの策です。
まとめ
和室は、猫の好奇心をくすぐる要素でいっぱいです。畳やふすまに使われている素材は、爪とぎのターゲットになりやすいため、お悩みの飼い主さんも多いことでしょう。
畳に嘔吐や粗相をされると、対処しきれないのも現実です。
猫の習性を変えることはできませんので、保護シートや敷物でカバーをし、物理的な対策をするのがポイントです。
既存の爪とぎアイテムも、愛猫の好みとズレがないか、素材や置き方などを見直してみてはいかがでしょうか?
基本的な爪のお手入れも忘れず、快適な和室の暮らしを楽しみましょう。
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