猫は仕草やポーズから感情を読み取ることができます。日常で見られる座り方を観察してみると、猫の気持ちや体調を知るためのヒントが隠れていることも。ここでは、猫の座り方に隠された心理をわかりやすく解説します。
猫の『座り方のパターン』別に見る心理
1.「香箱座り」は安心とリラックスの証
前脚を折りたたんで胸の下にしまい込む香箱座り。この姿勢は、猫がリラックスしているときや安心感を感じているときによく見られます。たとえば、日向ぼっこをしながら香箱座りをしていたり、お気に入りの場所で目を細めていたりもするでしょう。
この座り方は、外敵に備える必要がない状態で取るため、「ここは安全だ」と猫が感じている証です。もし猫がこの座り方を頻繁にしているなら、愛猫にとって居心地の良い場所だといえます。
ただし、香箱座りをしていても目が鋭く、耳がピクピク動いている場合は、完全にはリラックスしていないかもしれません。その場合は、周囲に気になる音や動きがないか確認してみてください。
2.「おすわり」は集中と警戒のサイン
背筋を伸ばして両前脚を揃えた「おすわり」の姿勢は、猫が何かに集中しているときや警戒しているときによく見られます。
たとえば、飼い主さんの目の前に座って見つめたり、窓の外にいる鳥をじっと見つめながら「おすわり」をしていることがあります。
猫は基本的に「動くもの」を追いかける性質があるため、おすわりをして目の前の状況に観察していることが考えられます。この姿勢のときは、猫にとって何か強く興味をひいている状況にあるのかもしれません。
3.「横座り」リラックスと警戒心の間
後脚を片方だけ横に伸ばし、体を斜めにした座り方。女の子座りのようにも見えるポーズ。猫がリラックスしながらも、周囲に注意を払っているときに見られます。
猫の心理的には、「お気に入りの場所でくつろぎたい」と思いつつも、家族の動きや周囲を気にしているといった様子です。
この座り方は、完全なリラックスではないものの、前足が内側に入っていないため、すぐに動ける状態を維持しているのが特徴です。毛づくろいもしやすい座り方なので、猫にとっては都合の良い座り方なのでしょう。
健康面も考慮しつつ観察を楽しむ
座り方には猫の心理だけでなく、健康状態も反映されることがあります。たとえば、香箱座りができない場合、関節や筋肉に違和感があるかもしれません。座り方や行動に異変が見られたら、体のどこかを傷めている可能性があります。
あまり深刻に考えすぎる必要はありませんが、猫の座り方や日常の行動を楽しみながら観察し、「いつもと違うな」と感じたら、かかりつけの動物病院に相談するようにしましょう。
まとめ
猫の座り方には、そのときの心理的状況が表れています。香箱座りは安心、おすわりは集中や警戒、横座りはリラックスと注意力のバランスを表していることが多いです。
猫が快適に過ごせているかを確認するには、「前足を前に出しているか、しまっているか」を観察してみると猫の心理状態が分かりやすいでしょう。
香箱座りのように、猫が直ぐに逃げられない座り方を理解していれば、環境の改善や接し方のヒントを得ることができます。観察を通じて、愛猫が快適に暮らせる環境を整えてあげたいですね。
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