大晦日といえば、家族団らんで楽しむ定番番組「NHK紅白歌合戦」。2024年12月31日に放送された第75回紅白歌合戦は、例年通り豪華なアーティストと感動的なパフォーマンスが視聴者を魅了しました。今年のテーマは「あなたへの歌」。司会陣には有吉弘行さん、橋本環奈さん、伊藤沙莉さん、鈴木奈穂子アナウンサーの4人が登場し、初出場アーティストも含めた計42組が紅白の舞台を彩りました。また、今年3月に迎える放送100周年を記念した特別企画や豪華な演出が例年以上に注目を集めました。特にB’zのサプライズパフォーマンスや、米津玄師さんと朝ドラ『虎に翼』キャストのコラボなど、SNSを中心に大きな話題となりました。今年の紅白で視聴者が最も注目したシーンを、視線計測データをもとに振り返ります。
第75回紅白歌合戦 注目度ランキングTOP5
【第1位】B’zが織りなす奇跡の瞬間!視聴者を釘付けにしたサプライズ登場(21時57分-58分)
REVISIOによる視線計測データで最も注目を集めたのは、B’zのサプライズ登場シーン。視聴者注目度は驚異の71.0%を記録しました。予定通り朝ドラ『おむすび』の主題歌「イルミネーション」を歌い終えた後、何と特設ステージからNHKホールへ移動し、平成の名曲「LOVE PHANTOM」と「ultra soul」を披露。司会陣すら驚いたサプライズ演出に、会場と視聴者の熱気は最高潮に達しました。
【第2位】「蛍の光」の大合唱が醸す紅白の余韻(23時43分-44分)
毎年恒例の「蛍の光」を出演者全員で歌うシーンは、注目度69.2%で第2位。視聴者が紅白の結末を心待ちにしながら、今年の白組優勝を見届けたことが分かります。結果発表まで一瞬たりとも目が離せない、紅白らしい緊張感と感動のひとときでした。
【第3位】夢と魔法の世界へ!「ディズニーファンタジーメドレー」(21時04分)
特別企画として披露された「ディズニーファンタジーメドレー」は、視聴者注目度68.8%で第3位にランクイン。東京ディズニーシーの新テーマポート「ファンタジースプリングス」を舞台に、Da-iCEとME:Iが映画『ピーター・パン』の劇中歌「きみもとべるよ!」を熱唱しました。初出場同士のコラボは、ファンのみならず多くの視聴者を引きつけました。
【第4位】米津玄師のスペシャルコラボが生んだ感動(23時10分)
注目度67.6%で第4位にランクインしたのは、米津玄師さんと朝ドラ『虎に翼』キャストによるコラボパフォーマンス。「さよーならまたいつか!」のステージでは、出演者がバックダンサーを務め、ドラマ特別版との連動演出が感動を呼びました。
【第5位】Creepy Nutsの紅白初出場で掴んだ高評価(21時01分)
紅白後半の幕開けを飾ったCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」は、視聴者注目度67.1%を記録し第5位。初出場ながら堂々たるパフォーマンスで、今年の音楽シーンを代表する1曲を披露しました。
REVISIOの視聴データが明かす、視聴行動の真実
テレビの視聴態勢を「誰が、どの程度注目しているのか」という観点から分析するREVISIOの独自技術は、視聴率測定の常識を革新しています。同社が開発した人体認識技術を搭載した調査機器を家庭用テレビに設置し、視聴態勢を毎秒で自動的に記録。これにより、視聴者がテレビ画面に視線を向けているかどうかをデータ化する「注視データ」が得られます。
このデータは広告主や放送局をはじめ、国内累計200社以上のクライアントに活用され、広告効果の最大化や番組制作の改善に寄与しています。また、視聴率だけでなく「注目度」という新たな指標が、視聴者のリアルな反応を可視化し、より詳細な視聴行動の分析を可能にしています。
さらに、視聴データ公開サイト「RE.Source」では、関東・関西地域の地上波7チャンネルでの過去1週間分の世帯視聴率と注目度を無料で閲覧可能。特に注目度のデータは、テレビの前にいる人の中で実際に画面に視線を向けていた割合を示しており、年末年始の特番の人気シーンや注目度の高い瞬間を簡単にチェックできます。視聴行動の新たな一面を知ることで、テレビの楽しみ方も広がるでしょう。
視聴データ公開サイト「RE.Source」https://rating.revisio.co.jp/
締めくくりに思う、紅白歌合戦の魅力
2024年の紅白歌合戦は、NHKが放送開始から100周年を迎える節目を祝う一環として、多彩な演出が用意されました。特にB’zのサプライズパフォーマンスや米津玄師さんのコラボは、「ライブならではの感動」を視聴者に届けるものでした。また、視線計測データによる注目度の高さからも、紅白が依然として年末の大イベントとして多くの人に愛されていることがわかります。紅白は音楽を通じて人々をつなぎ、年末年始の特別な思い出を共有する場であり続けています。今年の紅白を見て改めて感じたのは、時代を超えて愛される「エンターテインメントの力」。来年の紅白ではどのようなドラマが繰り広げられるのか、早くも期待が高まります。