コカインが詰まった小さな袋165個を飲み込み密輸しようとしたとして、ブラジル国籍の23歳の男が逮捕されました。
関税法違反などの疑いで逮捕されたのは、ブラジル国籍のカルロス・アウベルト・アウメイダ・デ・オリベイラ・ネット容疑者(23)で、先月28日、ブラジルの空港からコカインを体内に隠したまま羽田空港に到着し、密輸しようとしたなどの疑いがもたれています。
警視庁によりますと、容疑者はコカインが入った小袋を165個、あわせておよそ1.3キロを飲み込んでいたということです。羽田空港の荷物検査場で不審に思った東京税関の職員が声をかけたことで、事件が発覚しました。
取り調べに対し「ブラジルのホテルで『殺すぞ』と脅されて飲んだ」と容疑を認めていて、「同じホテルの周りの部屋からは、悲鳴や『飲むから殴らないでくれ』という声が聞こえた」などと、ほかにも同様の手口による犯行があったことをほのめかしているということです。
ブラジルからコカインを飲み込んで密輸しようとする手口については、先月28日にも別のブラジル国籍の男が逮捕されるなど、去年秋以降、相次いで発覚していて、警視庁などが警戒を強めています。