南海トラフ地震臨時情報「調査終了」が発表されたことを受け、「評価検討会」の平田直会長らが会見を行い、調査の結果、地震の規模が「巨大地震注意」の基準に満たなかったと発表しました。
気象庁は、きのう午後9時19分ごろに日向灘で発生した地震と南海トラフ巨大地震との関連を検討していました。
その中で、より精度の高い地震の規模を示すモーメントマグニチュードを算出したところ、今回の地震では6.7で、「巨大地震注意」の発表基準である7.0には満たないことがわかったということです。
また、震源については、想定震源域内のプレート境界だとしたうえで、「去年8月に発生した日向灘の地震による一連の活動域の中で発生した地震だ」と述べました。
気象庁は「新たな巨大地震が起きる可能性が平常時より高まっていると考えられる現象ではなかった」と評価する一方、評価検討会の平田会長は「地震はいつ起きても不思議はない。決して安心することなく地震への備えを続けてほしい」としています。
きのう発生した地震で揺れが強かった地域について、気象庁は、今後1週間ほどは最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。