パレスチナ自治区ガザでの停戦交渉をめぐり、アメリカのブリンケン国務長官は「合意は目前だ」と話しました。
アメリカ ブリンケン国務長官
「合意はまさに目前で、かつてないほど近づいているが、今はハマスからの最終的な合意の言葉を待っているところだ」
アメリカのブリンケン国務長官は14日、このように述べたうえで「停戦が実現していると信じている」と強調しました。
また、ブリンケン長官はガザでの戦闘終結後の統治計画も発表しました。
パレスチナ自治政府とガザの住民代表で構成される暫定統治を担う組織を設立し、復興に当たることを想定したほか、アラブ諸国の要員が治安維持を担うとしています。また、自治政府の改革が進めば、適切な時期にガザの統治の全責任を引き渡す考えも示しました。
一方、イスラエルに対しては改革された自治政府のもとでのガザとヨルダン川西岸の統一を受け入れるよう求めました。
ブリンケン長官は、こうした計画を次のトランプ政権に引き継ぐ考えを示しましたが、中東政策で親イスラエルの姿勢を取るトランプ氏が受け入れる可能性は低いとみられています。