15日、国民生活センターは「分電盤の点検商法」に関する相談が、2024年度に急増していると公表した。
前年比・約25倍
国民生活センターによると、2024年度の相談件数は461件で、前年度の約25倍となった。
その手口は、業者が電話等で、分電盤やブレーカーの点検を持ちかけて訪問。
「すぐに交換しなければ漏電して火事になる」などと不安をあおり、その場で分電盤交換を迫ってくる。
「危険なので交換した方がいい」
具体的には、業者がやってきて「分電盤が古いので漏電する可能性がある。危険なので交換した方がいい」と言われた。
漏電したら困ると思い、約23万円の契約をした。
しかし、電力会社に確認したら「当社とは関係がない」と言われたので、解約したい。
といった相談が寄せられている。
無料点検のはずが…
また、「ブレーカーの無料点検に行く」と言われたので、来訪を承諾。
業者から「漏電で火災になったら保険が下りない」と言われ、不安になり交換に応じた。
交換工事代金として、約16万円支払ってしまったといった相談も。
うその説明をする業者も!
国民生活センターは、うその説明をする業者もいるとして、火災保険の補償内容は保険会社に問い合わせるようにアドバイス。
なお、4年に1回の法定点検は無料のため、調査員証を携帯した登録調査機関の調査員が実施する。
また、業者からの安易な勧誘トークに乗せられ、望まない契約をしないように注意を呼びかけている。