キャベツの価格が高騰しています。
キャベツが平年比3.3倍に高騰 2024年は農業倒産過去最多
小林由未子キャスター:
農林水産省の「食品価格動向調査」によりますと、葉物野菜を中心に様々な野菜が高騰しているようです。
【主な野菜価格の動向(1/6~8・平年比)】
●キャベツ 約3.3倍
●ねぎ 約1.5倍
●レタス 約1.9倍
●たまねぎ 約1.2倍
●トマト 約1.5倍
●にんじん 約1.4倍
●はくさい 約2.2倍
●だいこん 約1.8倍
ホラン千秋キャスター:
一玉使い切れない野菜もあるので小分けにしたものを利用しています。とにかく(値段が)高いですね。
小林キャスター:
特に高いのがキャベツです。農水省によりますと▼夏の高温による生育不足 ▼秋以降の天候不順が主な要因で、今後は天候次第で出荷量の回復も見込めるが、平年を上回って推移するだろうということです。
さらに東京商工リサーチによると2024年、全国の「農業」の倒産件数は87件で過去最多となり、負債総額は192億6000万円で前年比47%増となったそうです。
主な要因として▼担い手不足 ▼深刻な燃料高 ▼飼料・肥料の値上がり ▼天候不順や伝染病など、予想が難しいリスクにより苦境に陥った業者の行き詰まりが鮮明になったと分析されています。
ホランキャスター:
野菜が高くて生活が大変なのはもちろんですが、長期的にみると日本の農業をどう守っていくかというのは重要なテーマだと思います。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
日本の食糧自給率は38%で、62%は輸入に頼っている状況です。防衛費をどんどん増やしても、仮に日本が(列島全体を)を包囲されてしまったら、食べるものがなくなってしまいます。食料安全保障に対して真面目に考えないと大変なことになりますよね。
井上貴博キャスター:
農業の現場では品種改良を行ったり、産地を変えたりなどリスクを回避するために大変な努力をしています。
例えば、ガソリンの暫定税率を廃止するなどの物価高対策を話すと、財務省や政府から「税収が減る」と。物価が下がるとお金がまわって「税収が増える」という話を、いつも聞きたいなと思うのですが。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
農業は市場原理だけでは済まなくなってきています。特に今回の物価高は人件費のことを考えると、おそらく元に戻らないと思うんですね。本格的なテコ入れをしていかないと国の先行きが怪しくなってしまうでしょう。
2025年注目は「ストパ」 いかに食品無駄なく使うか
小林キャスター:
私達はこの状況をどのように乗り越えていけばいいのでしょうか。
節約アドバイザーの丸山晴美さんによりますと2025年は「ストパ」に注目だといいます。ストパとは食材ストックのパフォーマンスのことなのですが、これをあげていかに食品ロスを防ぐかがポイントなのだそうです。
例えば…
●買い物前に冷蔵庫・冷凍庫をチェック
●三日に一度ぐらいでまとめ買い
●使いきれない野菜や肉を小分け
●冷蔵庫・冷凍庫の手前側に入れる
さらに丸山さんに中途半端な食材を使い切るおすすめメニューを聞きました。
▼はくさい、だいこん、ウインナーなどの半端食材には『カレー』
・どんな食材でも合いやすい
・(水分の多い野菜などは)あらかじめ過熱してから加えればほぼ失敗がない
▼唐揚げ、天ぷら、ちくわ、厚揚げなどの半端食材には『どんぶり』
・練り物や揚げ物はめんつゆで味つけして卵でとじる
冷凍野菜が全品5%オフに 賢く乗り切るには
さらに冷凍野菜にも注目です。冷凍食品専門店Picard(ピカール)では17~19日までの3日間、ピカール全店舗とオンラインショップで「野菜素材全品5%OFFキャンペーン」を行うそうです。(※在庫状況により一部商品が品切れとなる場合も)
ホランキャスター:
ほんのちょっと残っている野菜も無駄にしないように使い切ることは大事ですね。