ソフトバンクからFA権を行使し、ロッテに加入した石川柊太(33)が22日、ZOZOマリンスタジアムで自主トレを公開した。
ランニングやキャッチボールなど軽めのトレーニングで汗を流した石川は「心地よい風が吹いていて暖かくて、ここでやっていくんだっていう緊張感だったり新鮮な気持ちがある」と話し、“新本拠地”の雰囲気を肌で感じているようだ。
今オフは「例年よりちょっと投げる量を増やしている」と意欲的。「2日空かないように、空いても1日、キャッチボールの中で自分との会話を大事にしている」と調整は順調だ。
ZOZOマリンスタジアムではプロ通算18試合、83回2/3を投げて7勝1敗、防御率2.47。2018年から7連勝中だ。名物とも言われ魔球を演出する“マリンの風”については「帽子が飛んでいきそうになりますし」と笑顔で話を切り出すと「そこまで意識せず、逆にどれだけ風が吹いている時に風を意識せず集中できるかが大事。風とうまく付き合っていきたい」と冷静。
石川柊太の代名詞といえば“魔球パワーカーブ”だが、“キックチェンジ”という新球習得に着手していることを明かした。
昨季MLBで5勝を挙げたサンフランシスコ・ジャイアンツのH.バードソング(23)を例に、日本ハムの伊藤大海(27)も習得に取り組んでいる。中指のツメを立てるように握るチェンジアップの一種で、この日もキャッチボールで試投。
「もともとフォークがサイドスピン系でそんなに落ちない時があって、変化量もそこまでないので投げ方的にチェンジアップがしっかり変化してくれて。落ちる球もあると、バッターに対して確実にパワーカーブ、キックチェンジ、ストレートとすごく幅が使えるので有効になる球にしていきたい」と意気込み、さらなる進化を目指す。