林官房長官は、中国の蘇州市で日本人親子やバスの案内係の女性が襲われ死傷した事件で、被告の男に死刑判決が言い渡されたことを受け、「今回の判決を厳粛に受け止めている」とコメントしました。
林官房長官
「その犯行は極めて悪辣であり、社会的影響が重大であって、極刑が相当であるとされたということでございます」
林官房長官はきょうの会見で、「全く何の罪もない子供を含む3人を殺傷した犯行は到底許されるものではない」と強調し、「今回の判決を厳粛に受け止めている」とコメントしました。
また、判決の言い渡しでは日本への言及は一切なかったということです。
その上で林官房長官は、海外での日本人の安全・安心の確保は「政府の最も重要な責務の一つ」だと述べ、中国側に対して引き続き日本人の安全確保を強く求めていく考えを示しました。
中国外務省 毛寧 報道官
「中国はこれまで通り、国内にいる外国人の安全を保護します」
一方、中国外務省の毛寧報道官は会見で判決についてこのように述べ、司法当局が法に従って事件を処理するとしたうえで、中国国内にいる外国人について安全を確保すると改めて強調しました。