中国の王毅外相は24日、アメリカのルビオ国務長官と初めて電話会談し、両国が協力することの重要性を強調しました。
中国外務省の発表によりますと、会談で王毅外相は、先週(17日)、習近平国家主席とトランプ大統領が電話会談を行ったことに言及し、「中米関係は新たな重要な局面を迎えている」と強調。
「米中が協力すれば世界の多くの問題を解決できる」と述べました。
そのうえで「意思疎通を維持し、食い違う点を管理し、協力を拡大することで中米関係の安定的で健全な発展を促すべきだ」と主張しました。
一方で、台湾問題については「慎重に対処するよう求める」とし、強くけん制したほか、「われわれの正当な発展の権利を守らなければならない」と述べ、アメリカが主導する半導体の輸出規制などに反発する姿勢も見せました。
これに対し、ルビオ国務長官は「成熟した方法で二国間関係を管理すべきだ」と話したということです。
また、台湾問題については「台湾独立を支持せず、平和的に解決されることを望む」と述べ、従来のアメリカ政府の立場を踏襲する考えを示しました。