犬が飼い主の股間のニオイを嗅ぐ理由3選 やめさせたほうがいいの?執拗に嗅ぎ続ける心理とは
愛犬に股間のニオイをクンクンされた経験はありませんか?犬にとっては大事なコミュニケーションのひとつですが、人間としてはちょっと恥ずかしいですし、状況によっては困りますよね。今回は、なぜ犬が人間の股間のニオイを嗅ぎたがるのか、またその対策について紹介します。
犬が飼い主の股間のニオイを嗅ぐ3つの理由とは?
犬が人間の股間の匂いを嗅ぐ行為にはいくつかの理由があります。なぜ匂いを嗅ぐのか詳しく見ていきましょう。
1.フェロモンのニオイを嗅いでいる
犬はフェロモンの臭いに敏感です。そのなかでもアポクリン腺と呼ばれている汗腺から分泌されるフェロモンは、年齢や性別、健康状態などを知る手がかりとなります。
アポクリン腺は多くの動物が持っており、人間も例外ではありません。人間の場合、アポクリン腺は腋の下と股間、乳房に集中しています。そのなかでも、犬にとっていちばん嗅ぎやすい場所が地面から近い場所にある股間です。
つまり犬は、飼い主さんのさまざまな情報を得ようとして、いちばん嗅ぎやすい股間のニオイを嗅いでいると考えられます。
2.挨拶をしている
犬の挨拶では、顔を近づけてニオイを嗅いだあとにお互いのおしりのニオイを嗅ぎ合います。これは、おしりの付近にある肛門腺から分泌される分泌物のニオイを確認していると考えられます。
この分泌物のニオイは犬ごとに異なります。つまりおしりのニオイを嗅ぐことで、その犬が誰なのかすぐにわかるのです。
また初対面の相手に対しても、クンクンとおしりのニオイを嗅いで確認をします。これは「はじめまして。あなたのことを教えてください」という意味があると言われており、犬同士のコミュニケーション手段のひとつです。
そのため犬は人間に対しても同じように、股間のニオイを嗅いで誰なのかを確かめようとしているのでしょう。
3.いつもと違うニオイを感じている
飼い主さんの股間のニオイを執拗に嗅いでくることがあります。そのようなときは、いつもと違うニオイを感じていると考えられます。
変わったものを食べた、おなかの調子が悪いといったときにもニオイに変化が見られることがあるようです。
また病気の影響で匂いが変化している可能性もあります。たとえば糖尿病です。糖尿病になると、おしっこや体から甘い特有のニオイを発するようになります。
犬は人間よりも嗅覚がすぐれているため、いつもと違うニオイを嗅ぎとっているのかもしれません。
そのほかにも、がん細胞特有のニオイを嗅ぎ分けるとも言われています。
愛犬に執拗に股間のニオイをチェックされたら健康に注意したほうがいいかもしれませんね。
股間のニオイを嗅ぐのはやめさせるべき?
犬にとって股間のニオイを嗅ぐのは、あいさつやコミュニケーションです。性的な意味合いや悪意はありません。あくまでも「本能」です。
とはいえ散歩中に股間のニオイを嗅がれるのは困りものですし、見ず知らずの他人の股間のニオイをクンクンしたら思わぬトラブルに発展してしまうリスクがあります。
ただし犬にとっては本能ですから、無理にやめさせようとするとストレスになってしまう可能性があります。
対策としては、愛犬が股間のニオイを嗅ごうとしたら、すかさずおやつを見せて「おすわり」と指示を出しましょう。
座らせて気持ちを落ち着かせることが目的です。指示に従って座ったらおやつをあげます。徐々におやつがなくても指示に従うようにしていきましょう。
股間のニオイを嗅ぐことをダメな行為として止めさせるのではなく、気をそらして股間のニオイを嗅がせないように自然に誘導するのがしつけのコツです。
まとめ
犬が飼い主さんの股間のニオイを嗅ぐのは本能であり、好意的な意味合いがあります。
しかし人間としては、出先で股間をクンクンされたら恥ずかしいですし、困ってしまいますよね。愛犬の気持ちを考えれば、無理矢理止めさせることはおすすめしませんが、飼い主さんが上手にコントロールできるように教える必要はあります。
愛犬とのより良い関係を築くためにもこの記事を参考に適切に対策をおこないましょう。
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