のんびり隠居生活から再び現役へ!「辣腕」外交官猫が4年ぶりに仕事に復帰 英国
英国の元「外交官猫」がのんびりした引退生活を捨て、仕事に復帰しました。飼い主が英領バミューダ諸島の総督に就任したことに伴い、この猫も彼を補佐して辣腕を発揮することになったのです。
過去には外務省の「ネズミ捕りチーフ」として活躍

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2025年2月はじめ、英国の元「外交官猫」がのんびりした引退生活をあきらめ、仕事に復帰することになりました。
猫の名前はPalmerston。最長在任期間を誇る英国外務大臣パーマストン卿にちなんで名づけられました。
もともと保護猫だったPalmerstonは、2016年4月に外務省の「ネズミ捕りチーフ」としての任務につきました。当時から職員に非常にかわいがられ、ごちそうをたくさん与えられて楽しい勤務を続けていました。
毎日辣腕をふるって任務をきちんとこなすPalmerstonは、職員たちへ「お返し」に死んだネズミを持ってくることもあったそうです。
その後引退したこの猫は、人間の外交官であるAndrew Murdochさんに引き取られて田舎に移り、4年以上のんびりした生活を送っていました。
新任務は、総督の「コンサルタント」

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ところがこのたび、X(旧Twitter)上のアカウント「@DiploMog」に、彼が仕事に復帰することが宣言されたのです。
すでにPalmerstonは、大西洋にあるバミューダ諸島で英国代表の猫として勤務しています。というのも、Andrewさんが英国領土であるバミューダ諸島の総督に任命されたからなのです。
投稿には「外交上の必要性とわたしの過去の完璧な仕事ぶりが、今回の復帰につながりました。新総督の猫関係コンサルタント(非常勤)として働き始めたばかりです。バミューダの人々はわたしをとても歓迎してくれています。多くの人との出会いに忙しい毎日を過ごしています」とあります。
外務省担当者は「Palmerstonは自分が重要だと判断した会議にだけ出席し、必要に応じて人間たちに助言を与え、それ以外は十分に休息をとる毎日を過ごしています」と述べています。
かつては官邸猫Larryとの確執も

官邸周辺を警戒中のLarry
ロンドンでの勤務時代、Palmerstonはすぐ近くのダウニング街10番地(首相官邸)に住む猫のLarryと仲が悪く、首相官邸の前の道で2匹が喧嘩をしている姿もときどき見られました。
このLarryもかなりのベテランで、2011年以来6人の首相の下で任務にあたってきました。今でも「内閣府のネズミ主任駆除官」として、官邸周辺に君臨し続けているといいます。
気楽なリタイア暮らしから、忙しく刺激的な毎日に戻ったPalmerston。あまりストレスを感じずに、今後も長生きして周囲の人々を幸せにしてほしいものですね。
出典:It's the 'purr-fect' job. Britain's top feline diplomat comes out of retirement
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