「経緯や動機には同情すべき点がある」相模原市で両親を殺害した罪などに問われていた少年(当時15)の少年院送致を決定 横浜家裁
TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-03-17 20:34

当時15歳の少年が相模原市の自宅で両親を殺害した事件で、横浜家庭裁判所は少年を少年院に送致することを決定しました。
この事件は去年2月、高校1年生だった少年(当時15)が、相模原市の自宅で父親(当時52)と母親(当時50)を刃物で刺して殺害した罪などに問われていたものです。
横浜家裁は少年について「刑事処分が相当だ」として検察官に送り返す「逆送」を行い、その後、少年は殺人などの罪で起訴され、裁判員裁判を受けていました。
横浜地裁は先月、少年を横浜家裁へ再度、移送することを決定。
家裁で少年の処遇について審理が行われていましたが、横浜家裁はきょう、少年を少年院に送致することを決定しました。
横浜家裁は決定の理由について「犯行態様の悪質性、2人の生命が奪われたという結果の重大性などに照らすと問題性は非常に大きい」とした一方で、「両親の不適切な養育が原因で少年にとって家庭が安心できる居場所になっていなかったことや、両親との間で安定した愛着関係が形成されてこなかったことによる影響が大きいと考えられる。経緯や動機には同情すべき点がある」などとしています。