「パンのお供」新時代…椎茸や鰹節までトーストに!人気はご当地“和の食材”【THE TIME,】

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2025-03-18 07:00
「パンのお供」新時代…椎茸や鰹節までトーストに!人気はご当地“和の食材”【THE TIME,】

コメが高騰する中で、パンに塗る・のせる「パンのお供」が注目されています。中には地元の特産品を使い、売上が5倍になった人気商品も。

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塗って焼くだけで「カレーパン」

「朝ごはんが、ご飯からパンになった」(40代女性)

「元々はお米の方が好きだけど、最近はパンにすることが多い」(30代女性)

コメの高騰で増えている“お米の代わりにパンを食べる”という人たち。
こだわりの食品を取り扱う『久世福商店』東急プラザ銀座店(東京・中央区)の「パンに塗るペースト」コーナーにも、「こしあんバター」(120g・490円)や「海苔バター」(145g・600円)など、甘い系からしょっぱい系までズラリ並んでいます。

『カルディコーヒーファーム』で1番人気なのは、食パンに塗って焼けば「カレーパン」に変身するという「ぬって焼いたらカレーパン」(110g・354円)。
カレーシーズニングや乾燥マッシュポテト、ドライ玉ねぎなどで作られたマイルドな味わいのスプレッドです。

THE TIME,マーケティング部 原千晶部員:
「すごい!具は乗っていないんですけどザクジュワな食感と、カレー風味がジュワッと広がって、もうカレーパンです

「贅沢すぎる」パンのお供

今や「パンのおとも選手権」が開かれるほど種類は多種多様に。なぜ、こんなに増えているのでしょうか?

「パンのおとも選手権」審査員長 MICHIKOさん:
「ご飯のお供は“しょっぱいもの”が多いけど、パンのお供は、しょっぱいものだけじゃなくて“甘いもの”もいけるのでメーカーも参入しやすい

中でも、「食べているだけで幸せ感が続く」とMICHIKOさん絶賛の一品が、京都のジャム専門店『confiture Nutty's』が作る「カカオ&ミックスナッツ ハニーコンフィチュール」(120g・2484円)。
焙煎カカオ・4種類のナッツを、ハチミツとブランデーで炊き合わせた新感覚のパンのお供です。

原部員:
「これは贅沢すぎる。とにかく食感がザックザクで、ハチミツの甘みもあるけどカカオの苦みと、アルコールが入っている分さっぱり感もある。めちゃくちゃ美味しい」

売上急増!「秋田の食材」が出す旨味

さらに、MICHIKOさんによると最近は「ご当地の和の食材を使ったものが人気」とのこと。
2024年の「パンのおとも選手権」で最高金賞を受賞したのも、秋田県産の椎茸をたっぷり使った「とろっとうまみ 椎茸タプナード」(Norte Carta〔ノルテカルタ〕/100g・756円)。

タプナードとは、南フランス発祥のペースト状の万能調味料のことで、カナッペにのせたり、パスタやリゾットのソースにも使えます。

原部員:
「んんっ!本当に”おいしい”の4文字ですね」

旨味の秘密は、椎茸だけでなく秋田の伝統発酵調味料「しょっつる」を使っているから。一般的なタプナードはアンチョビを使いますが、「しょっつる」を入れることで旨味がアップするのだとか。

最初は「万能調味料」として販売するも売れ行きはイマイチでしたが、売り出し方を変えたら売上が急増したといいます。

『ノルテカルタ』代表取締役 岡本大介さん:
「何にでも使えるというのは、お客さんからすると“どう使ったらいいか分かりにくかった“のかなと。<パンのお供>として売り出すことで、2024年は売り上げが約3倍になった」

「信じられないほど合う」2つの食材

和の食材の”パンのお供”には、もちろん甘い系も。
奈良県の柿をたっぷり使った「柿バター」(柿の専門/150g・777円)は、完熟した柿のペーストに、少し硬めの柿の角切りを加え、たっぷりの国産バターと合わせた“濃厚な味わい”の一品。

原部員:
「果肉が噛んだ瞬間にとろっとしていて、柿とバターが信じられないくらい合う

かつお節に「コーヒー」の隠し味

和食の象徴、「出汁」を使った人気商品もあります。
高知県・土佐清水市で水揚げされるソウダガツオで作る名産品・宗田節を使った「パンにのせる宗田節ディップ」(ヤマア/85g・850円)です。

宗田節を醤油・昆布で煮込みペースト状にして、熱々のオイルと唐辛子で風味付け。さらに…

『ヤマア』専務 倉松牧恵さん:
コーヒーが隠し味に入っている。燻製される香りと焙煎された香りが相乗効果で味の深みと香りの広がりを生む」

こちらも、2024年は“例年の5倍の売上”とのことで「海外に行けるんじゃないだろうか」とメーカーも期待を寄せる一品です。

(THE TIME,2025年3月17日放送より)

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