【速報】東京高検が最高裁への上告を断念 準強制わいせつ罪で起訴の男性医師 やり直し裁判の東京高裁無罪判決が確定へ
TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-03-25 14:16

手術後の女性患者にわいせつな行為をした罪に問われた男性医師のやり直しの裁判で、東京高検は最高裁への上告を断念しました。男性医師の無罪が確定することになります。
この事件は医師の関根進さん(49)が2016年5月、都内の病院で女性患者の胸の手術を行った後、胸を舐めるなどのわいせつな行為をしたとして準強制わいせつの罪に問われたもので、関根さんは一貫して無罪を主張しています。
裁判では、1審の東京地裁が関根さんを無罪としましたが、2審の東京高裁は懲役2年の有罪として判断が分かれ、最高裁が「審理が尽くされていない」として東京高裁に審理をやり直すよう命じていました。
東京高裁でのやり直しの裁判は去年9月に始まり、今月12日の判決で東京高裁は女性の胸から関根さんと同じDNA型が検出されたことについて、「被告が舐めたことにより大量の唾液が付着したと断定できる根拠は認めがたい」として、無罪を言い渡していました。
東京高検はさきほど、最高裁への上告を断念したと明らかにしました。
これにより、関根さんの無罪が確定することになります。
東京高検の伊藤栄二次席検事は「判決内容を精査したが、適法な上告理由が見いだせなかったことから、上告はしないことにした」とコメントしました。