実は恐ろしい『猫のフィラリア症』気づかないうちに突然死することも…症状や予防法を解説

2025-04-10 11:00

猫の健康管理において、フィラリア症は見過ごされがちな病気のひとつですが、実は非常に危険な病気です。猫の場合、フィラリア症は犬とは異なり、症状が軽微であるため、気づかないうちに進行してしまうことが多く、最悪の場合、突然死を招くこともあります。今回は、猫のフィラリア症の原因や症状、予防法について解説します。

猫のフィラリア症とは

猫と獣医師

フィラリア症という病気をご存知でしょうか?別名「犬糸状虫(いぬしじょうちゅう)」とも呼ばれる寄生虫感染症です。

別名のせいか、犬の感染症と思っている人も多いようですが、実は猫にも感染のリスクがあるのです。ある報告によれば、猫の10匹に1匹がフィラリアに感染している可能性があるのではとも言われています。

今まであまり注目されていなかった感染症であるため、もしかしたら今までも突然死をした原因がフィラリア症だった可能性も考えられるとされています。

フィラリア症は、蚊が媒介する寄生虫感染症で、感染している動物の血を吸った蚊に刺されることによって感染します。

猫のフィラリア症は、発症しても症状が進行するまで飼い主が気づきにくいため、感染が判明したときには病気が進行していることも多く、また確立された治療法もありません。

フィラリア症の原因

葉っぱの上にいる蚊

上に書いたとおり、フィラリア症は感染している動物の血を吸った蚊に刺されることで感染します。

猫の体内に入ったフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)は猫の血管に住み着き、最終的には心臓や肺に入り込んで成虫になります。

この成虫が卵を産み、新たなミクロフィラリアが生まれます。そして、その猫の血を蚊が吸うことによってほかの動物へと感染が広がるのです。

フィラリア症の症状

毛布の上で寝ている猫

フィラリアに感染した猫のおもな症状は以下となります。

  • くり返す咳
  • 呼吸困難
  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • 疲れやすい

猫の場合は、ミクロフィラリアが肺の血管に到達すると、肺の血管や組織に炎症を起こし、咳や呼吸の異常といった症状があらわれます。

猫の体内で成長したフィラリアは20〜30cmほどの長さになりますが、寿命を迎えると血流にのって運ばれていき、肺や心臓の血管を詰まらせる場合があります。これが原因となって猫が突然死する可能性があるため注意が必要です。

フィラリア症の予防法

薬をつけている猫

猫の命を奪うこともあるフィラリアですが、実はフィラリア症による死を確実に予防する方法があるのです。しかも正しく予防すればほぼ100%突然死につなげずに予防できる可能性があります。

フィラリア症を予防するには、蚊の活動時期に月に1回フィラリア予防薬を投与します。猫のフィラリア予防薬は、背中に予防薬を滴下するタイプが一般的です。飲み薬よりも簡単で確実に投薬することができます。

予防の期間は、蚊が出始めた翌月から、蚊がいなくなった翌月までです。以下は地域ごとの目安です。

  • 北海道:7月~11月
  • 東北:6月~11月
  • 関東中部近畿中国四国九州:5月~12月
  • 沖縄:通年

投薬期間は地域や気温によっても左右されますので、毎年同じとは限りません。かかりつけの動物病院で確認してください。

まとめ

窓の外を見ている猫

フィラリア症と言えば、犬の病気というイメージを持っている飼い主さんも多いかもしれませんが、実は猫の突然死を引き起こす可能性もある危険な病気なのです。

ただし無闇に怖がる必要はありません。蚊の活動時期に毎月1回予防薬を投薬することでほぼ100%フィラリア症による死の予防ができ、愛猫の命を守ることができます。

「これまで予防をしたことがないよ」という飼い主さんも、この機会にぜひ予防をはじめましょう!

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