世の中から『捨て猫・野良猫』が減らない3つの理由 改善のために、私達には何ができる?

2025-04-11 12:00

世の中にはたくさんの猫好きがいるはずですが、捨て猫や野良猫がなかなか減らないという痛ましい現実があります。その理由と、不幸な猫を増やさないためにできることについて解説します。

1.外でも生きられると思われているから

朝の公園で歩く野良猫

捨て猫や野良猫が減らない理由として、「外でも生きていける」と誤解されやすいことが考えられます。どこにでも野良猫がいる現在の日本においては、仕方のないことかもしれません。

しかし、実は野良猫の平均寿命は2~3年程度と非常に短いのです。過酷な縄張り争いの中で生き抜くことは簡単ではありません。とくに、もともと家で暮らしていた猫が外の世界に馴染むのはほとんど不可能と言ってもいいでしょう。

野良猫の実態が正しく認知されていないため、猫を捨ててしまう人が後を絶たないのです。

2.保護されないことが多いから

あくびする野良猫

殺処分の統計で見ると、犬と比べて猫の処分数はなかなか減らない傾向があります。これは、狂犬病予防法に基づいてすぐに保護される犬と比べて、猫が保護されることがあまりないためです。

また、行き場のない猫たちに無責任に餌付けをする人の存在があり、尚更保護に繋がりにくくなります。保護されないまま餌だけをもらって命を繋ぐ野良猫たちは、どんどん繁殖してその数を増やしていくのです。

3.繁殖力が高いから

子猫と親猫

猫は生後6ヶ月を迎えると妊娠する機能が備わります。このころから発情期を迎え、季節問わずいつでも妊娠することができるのです。交尾の成功率も非常に高い上、1度の出産で5匹程度を生みます。

1年で2回出産する猫も少なくありません。つまり、猫の繁殖力の高さが野良猫の増加に影響していると言えます。

避妊・去勢手術をせずにどんどん猫が増えていく「多頭飼育崩壊」は、近年大きな問題にもなっています。

私達にできること

エリザベスカラーをつけた猫

猫を飼う前にリサーチする

猫は犬よりも飼いやすいと言われています。残念なことに、「猫なら飼えそう」と安易な気持ちで飼育を始める方が少なくありません。

しかし、実のところ猫にも懸念すべき点がたくさんあります。犬のようにトレーニングが出来ないため、粗相やイタズラの対応が難しい点が代表的なものでしょう。

また、犬より小さいからといって医療費が安くなるわけではありません。皮膚病や腎臓病になる猫は珍しくなく、日常的に医療費が発生することもあります。

これらのことを踏まえた上で、自身の年齢や経済力、生活スタイルと重ね合わせてみてください。無理な飼育をしないことが、捨て猫や野良猫を減らす第一歩です。

避妊・去勢手術をする

猫は非常に繁殖力が強い動物です。飼い主さんの中には、避妊や去勢手術をすることが可哀相と感じてしまう人もいるかもしれません。しかし、行き場のない猫を増やさないためには、無計画に繁殖をしないことが大切です。

また避妊・去勢手術は、望まない妊娠を防ぐ以外にもさまざまなメリットがあります。性ホルモンに関する病気を予防できるだけでなく、スプレー行動の減少や、過剰な夜泣き、縄張り争いによる喧嘩が減少すると言われているからです。

ちなみに、避妊・去勢手術は若齢の方がメリットが大きいとされます。麻酔リスクの低下はもちろん、発情や病気予防の観点から見ても、生後6ヶ月を越えたらなるべく早めに行うといいでしょう。高齢猫の場合は体力の問題などもありますので、獣医師と相談して決めるのがおすすめです。

まとめ

夕陽の中で抱かれる猫

大きな視点でとらえたとき、捨て猫や野良猫が減らない一番の原因は「命を軽視しているから」の一点であると言えるでしょう。軽い気持ちで猫を飼い、飼いきれなくなって捨ててしまうことが、現在の捨て猫や野良猫の多さに繋がっているのです。

一般的に犬より猫が飼いやすいと言われているのは確かですが、どちらも大切な命であることに変わりありません。猫を飼う前には、最後まで責任を持てるか考えることが重要です。

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