猫の『後ろ足が急にマヒ』したら…考えられる病気5選原因は神経疾患やケガだけじゃない?

2025-04-17 06:00

愛猫の歩き方がおかしい。明らかに後ろ足を引きずっている。これらの歩行障害をマヒというのですが、なぜマヒが起こるのでしょう。今回は5つの原因について解説いたします。

『後ろ足が急にマヒ』した際に考え得る5つの原因

マヒがある猫

愛猫の後ろ足に急なマヒが生じる。ある日突然、そんな事態に直面したら驚いてしまうでしょう。

「マヒ」と聞くと、深刻な病気が頭をよぎるかもしれません。もちろん動物病院で診察を受けることが先決ですが、考え得るものとしては何があるのでしょう。

今回は、神経疾患やケガだけではない意外な要因も含む5つの原因について、詳しく紹介していきます。

1.心筋症による血栓症

心臓

絶えず動き続けては全身に血液を送り出したり、回収を行う心臓。その心臓内で血液の流れが淀むと血の塊(血栓)が作られてしまいます。

その血栓が心臓を飛び出して後ろ足の血管に詰まると急激なマヒが起きてしまいます。

これを心筋症による血栓塞栓症と呼ぶのですが、この病が生じた猫の足は見る見るうちに冷たくなることが特徴です。

放置すると命に関わるので、足を引きずる仕草が見られる・触れると冷たいなどの症状に気づいた際は即座に診察を受けましょう。

特に後ろ足の血管に血栓が詰まり、麻痺がおこりやすいとされています。後ろ足を引きずるしぐさなどには注意してあげてください。

2.脳腫瘍や椎間板ヘルニアなどの神経異常

脳の画像

猫の脳内にも腫瘍ができることがあります。これが運動機能を司る神経を圧迫するとマヒが生じ、歩行に支障を来たします。他にも椎間板ヘルニアなどの神経の異常でも歩行異常が起こる場合があります。

猫の脳は極めて小さいため、良性・悪性を問わず深刻なものが多いです。残念ながら助からないケースもあると思いますが、疑わしい場合は動物病院へ連れて行ってあげてください。高度な医療を要する場合もありますが、状態が緩和する場合もあります。

他の病気とのふるい分けも含め、診察を受けることが大切です。

3.糖尿病による神経障害

ぽっちゃり猫

猫も人間のように、糖尿病になるリスクを持っています。原因は様々ですが、恐ろしいのは糖尿病が進行するに連れて併発する合併症です。

そんな合併症の1つに『神経障害』が挙げられます。後ろ足の神経が侵された猫は、かかとを床に付けて歩くようになります。

これは、四足歩行の動物としては正常な歩き方とはいえません。よってこのような異変に気づいたら、すぐに診察を受けるようにしてください。

4.足腰の骨に関する疾患やケガ

診察を受ける猫

マヒのような歩行異常は骨に異常を来たした場合にも見られます。いくつか具体例を紹介します。

  • 後ろ足の骨折や脱臼

室内での転倒や家具の上からの落下などが原因で、骨折や脱臼が生じることがあります。

また、アビシニアンやデボンレックスなどの猫種は、膝の皿が割れてしまうことがあります。いずれにしても歩行に支障を来すため、歩き方に違和感を覚えるでしょう。

  • 関節炎や変形性関節症

外傷を負った猫は感染症が原因となる関節炎を発症することがあります。

また、ケガをしたわけではない場合でも高齢の猫には変形性股関節症という病気のリスクがあります。

いずれも患部に炎症が起き、強い痛みがある状態です。足を着いて歩けない・高所からの着地に失敗する・患部を庇うように歩くなどの症状が見られたら、診察を受けましょう。

5.筋力低下や運動不足

おとなしい猫

これまで紹介してきたような深刻な病、あるいはケガなどが全くないケースでも、麻痺とは少し異なりますが、思いもよらぬマヒのような現象が起こることがあります。

それが筋力低下や運動不足による歩行の異常です。主にシニアの猫に多く、日常生活を揺るがす事態に発展する可能性があります。

命こそ奪われないものの、深刻な場合は要介護状態になる恐れがあります。

いくつ年齢を重ねても元気よく、生き生きしてもらうためにも介護予防を心がけましょう。まずは不注意で肥満にしないこと。暴食を避け、若いうちは積極的に遊びに誘える信頼関係を築きます。

次いでシニアに移行してからも、極力歩く習慣を作るようにしてください。そうすれば自ずと足腰が鍛えられ、筋力の低下は防げるでしょう。

まとめ

歩く猫

猫の後ろ足をマヒさせてしまう原因を5つ、命に関わる危険性が高いものから順に紹介いたしました。

深刻な病においては命を落としてしまうケースもありますが、早期発見が功を奏する場合もあります。非常事態だと感じたら、夜間救急で診てもらうと安心です。

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