愛猫の『お腹が膨らんできた』と思ったら疑うべき6つの原因 太っているのとどう違う?

2025-05-07 16:00

最近、愛猫のお腹がふっくらしてきたと感じていませんか。「食べすぎただけかな」「太ってきたのかも」──そんなふうに軽くとらえてしまう方も多いかもしれません。しかし、猫のお腹の膨らみには、肥満だけでなく、病気などによるものもあります。特に急な変化や、触ったときの違和感がある場合には注意が必要です。この記事では、猫のお腹が膨らむ原因として考えられる6つのケースと、肥満との違いの見分け方、受診の目安について解説します。

猫のお腹が膨らむ原因6選

お腹が丸い猫

猫のお腹が大きくなってくると、真っ先に「太ったのかな」と考える飼い主は多いでしょう。しかし実際には、体の中で何らかの異常が起きている可能性もあります。

ここでは、猫のお腹の膨らみに関わる代表的な6つの原因について説明します。

1.肥満による脂肪の蓄積

もっともよく見られるのは、体脂肪の蓄積によるお腹の膨らみです。高カロリーな食事や運動不足が原因で、皮下脂肪が厚くなり、全身的にふっくらしていきます。

肥満の場合、腹部だけでなく、顔や四肢も肉付きがよくなってくるのが特徴です。ただし、丸くてかわいいですが肥満は健康を害する原因にもなるので、適切な食事管理や運動による対策をおこないましょう。

2.腹水がたまっている

お腹の中に液体がたまる「腹水」は、肝臓疾患、腹膜炎などさまざまな病気が原因となって発生します。お腹全体が均等に膨らみ、ぷよぷよとした独特の感触があります。触ったときに冷たく感じることもあります。

元気がなくなったり、食欲が落ちたりすることも多いため、早急な診察が必要です。

3.腹部の腫瘍や内臓の腫れ

お腹の一部だけが不自然に硬く膨らんでいる場合、腫瘍や内臓の腫れが原因である可能性があります。しこりのような硬い部分があり、猫が触られるのを嫌がるようであれば注意が必要です。

良性のものから悪性腫瘍まで幅広いため、画像診断などの精密検査によって原因を特定する必要があります。

4.妊娠によるふくらみ

避妊手術をしていない雌猫の場合、妊娠によってお腹が大きくなることもあります。特に2週間目以降から、お腹のふくらみや乳頭の変化、食欲の増加などが見られるようになります。

外に出る機会があった猫や、未去勢のオス猫と接触した可能性がある場合は、妊娠を疑い動物病院を受診しましょう。

5.便秘や消化器のトラブル

数日間排便がなく、トイレでいきんでいる様子が見られる場合は、便秘が原因かもしれません。重症化すると食欲不振や嘔吐を引き起こすこともあります。

繰り返すようであれば、食事や水分量の見直し、獣医師の診断が必要です。

6.寄生虫による膨満

回虫や条虫などの寄生虫が腸内に寄生することで、栄養が吸収できず、代わりに腹部がぽっこりと膨らむことがあります。特に保護されたばかりの子猫に多く見られます。

便に白い虫が見られることもあり、駆虫薬による治療で改善が可能です。

肥満との違いをどう見分ける?

エコー検査

猫のお腹の膨らみが病的なものか、それとも単なる肥満なのかを見分けるには、見た目だけでは判断が難しい場合もあります。重要なのは、触ったときの感触、行動や食欲の変化、体全体のバランスを総合的に観察することです。

ここでは、具体的な見分け方のポイントを解説します。

触ってみると感触が違う

肥満による膨らみは、皮膚の下に柔らかい脂肪が均等についており、触るとふわっとした感触です。全体的に丸みを帯びており、特定の部位だけが目立って大きいということはあまりありません。

一方で、腹水や腫瘍による膨らみは、ぷよぷよ・ブヨブヨとした不自然な感触があったり、あるいは部分的に硬く感じたりすることがあります。腹部の左右で大きさに偏りがある、触ったときに嫌がるなどの様子が見られたら、病的な原因を疑うべきです。

行動や食欲にも注目する

肥満の猫は基本的に元気で、食欲も保たれていることが多いです。動きが鈍くなることはありますが、日常生活に極端な変化は見られません。

一方、病気による膨らみでは、以下のような症状が見られることがあります。

  • 食欲が急に落ちた
  • 呼吸が浅く速くなった
  • 動きたがらず、寝てばかりいる
  • 排泄の量や回数に変化がある
  • 嘔吐や下痢をしている

このような症状が同時に見られる場合、早めに動物病院での検査が必要です。

まとめ

ヘソ天の猫

愛猫のお腹が膨らんできたとき、それが単なる肥満ではなく、病気や異常のサインである可能性もあることを忘れてはいけません。感触や膨らみ方、行動の変化に注目し、少しでも違和感を覚えたら自己判断せず、早めに動物病院を受診することが大切です。

猫は体調の変化を隠す傾向がある動物だからこそ、飼い主の気づきが命を守る第一歩となります。日頃からの観察と冷静な対応が、愛猫の健康を支える大きな力になります。

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