猫があまり『まばたき』をしないのはなぜ?考えられる2つの理由 逆に多いのはよくない?

2025-05-10 06:00

猫にはいろいろと不思議なところがありますが、めったにまばたきしないのもそのひとつでしょう。今回は、猫のまばたきがなぜ少ないのか、2つの理由を挙げながら解説します。猫雑学のひとつとして、みなさんの知識に加えてみてください。

1.瞬膜(第三眼瞼)が目の乾きを防いでくれる

猫の瞬膜

猫のまばたきは1分間に約3回程度で、人間の約20回(1分間)と比べると、いかに少ないかがよくわかります。

では、なぜそれほどまでに猫のまばたきは少ないのでしょうか?

実は、大きな理由として、瞬膜(第三眼瞼)というものが深く関わっています。瞬膜とは、目頭の内側にある白い膜のことで、目が開いているときはほとんど見えません。

猫がまばたきすると、瞬膜が一種のワイパーのような役目を果たし、目の表面のゴミや汚れを取り除いてくれます。しかも、油分までしっかりとなじませてくれるので、涙が蒸発することなく、一定の潤いを持続できるわけです。

ちなみに、ヒトを含め、霊長類のほとんどは、進化の過程で瞬膜が退化した結果、現在ではわずかに痕跡が残っている程度です。

2.そもそも涙の量が多い

目元を拭いてもらう猫

人間の場合、パソコンの長時間使用や加齢の影響などにより、しばしば目の乾きが問題になります。ところが、猫はもともと涙の量が多く、人間ほどにはドライアイに悩まされることもありません。

人間と比べて猫の涙量が多いのは、やはり、瞬膜が備わっているからです。瞬膜には「瞬膜腺」という涙腺があって、全体の涙量のなかで、実に30~50%もの涙を送り出す供給源となっています。

ただ、涙量が十分にキープできるとは言え、過剰に増えてしまうと、病気の疑いが出てきます。その代表例が、「流涙症」です。

「流涙症」とは、涙が止まらなくなった状態のことで、「結膜炎」や「角膜炎」「ぶどう膜炎」「鼻炎」といった病気によって引き起こされます。ペルシャやエキゾチックショートヘアなど、いわゆる「鼻ペチャ猫」がかかりやすい病気のひとつです。

「流涙症」の典型的な症状としては、涙や目ヤニの増加はもちろん、目の充血、目のまわりの皮膚の変色といったものが挙げられます。

過剰なまばたきで考えられる病気とは?

結膜炎にかかった猫

これまで説明してきたように、猫のまばたきの少なさには、「瞬膜(第三眼瞼)」と「涙量の多さ」が重要な影響を及ぼしています。

通常、猫のまばたきは極端に少ないものですが、逆に、あまりにも回数が多いと、「結膜炎」や「角膜炎」「角膜潰瘍」などの病気にかかっている可能性があります。

たとえば、猫が「結膜炎」にかかると、まばたきの増加をはじめ、目を頻繁にこする、目ヤニが増える、まぶたが腫れる、などの症状があらわれやすくなります。

さらに、瞬膜が戻らず、眼の表面に出たままになっていると、上記の眼病のほかに、「猫カリシウイルス感染症」などの感染症の疑いがあります。「猫カリシウイルス感染症」になった場合、発熱やくしゃみ、食欲不振、肺炎などの症状が生じます。

まばたきを含め、眼のまわりに異変があった際は、何らかの病気のサインと認識し、決して放置することなく、愛猫を早めに動物病院に連れていってあげてください。

まとめ

ゆっくりまばたきする猫

結論から言うと、猫のまばたきが少ないのは、目の内側に存在する白い膜、「瞬膜(第三眼瞼)」が非常に大切な役割を担っているからです。ドライアイに悩まされがちな私たち人間にとっては、うらやましく思える機能かもしれません。

日頃から愛猫の様子を観察しておくと、ちょっとした異変にもすぐに気づけ、適切に対処できます。愛猫の命と健康を守るのは、飼い主さんの重要な使命です。これからも愛猫と健やかな暮らしを維持できるよう取り組んでみてください。

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