猫に『消毒液』は毒!有害である理由2選 拭き掃除や手指の消毒…どうすれば安全にできる?

2025-05-19 17:00

猫にとって消毒液は命に関わる危険があります。知らずに使っていませんか?今回は、消毒液が猫に有害な理由を解説します。

1.中毒を引き起こす

腕を消毒している様子

アルコールや次亜塩素酸ナトリウムなどを含む消毒液は、猫にとって非常に危険なもの。消毒液の成分は、猫の体に入ると中毒を引き起こすことがあります。

特にアルコールは、わずかな量でも中毒を引き起こし、ふらつきや嘔吐、重篤な場合には呼吸困難などの深刻な症状を招くおそれがあります。

人と猫では代謝の仕組みが異なるため、人間にとって無害な量でも、猫にとっては命にかかわるリスクとなります。

2.猫が意図せず舐めてしまうリスクもある

掃除している女性と猫

猫は好奇心旺盛な動物。日常の中、様々な物を舐めて確認しようとします。飼い主が消毒液で掃除をしたあと、床や家具、手などに残った成分を猫が舐めてしまうケースも少なくありません。

肉球や被毛に消毒液が付着した場合、毛繕いの際に体内に取り込んでしまう可能性も。結果的に、思わぬ中毒を引き起こしてしまう可能性があります。

消毒液を使うときは猫を隔離しよう

部屋にいる猫

猫の安全を守るためには、消毒作業の際に猫を別の部屋に隔離するのが確実。猫がいる空間でスプレーを吹きかけたり、拭き掃除をしたりすると、空気中の成分を吸い込んでしまうリスクもあります。

作業後は十分に換気を行い、猫が入室する前にしっかりと乾燥させましょう。安全を考えるなら、作業中はケージに入れてもよいかもしれません。

揮発したら大丈夫

消毒用アルコール

消毒液の成分は時間が経てば揮発し、空間中の濃度も低下します。アルコール系消毒液は揮発性が高く、使用後にしっかりと乾かせば、猫に害が及ぶリスクは大きく減少します。

ただし、完全に乾いたかどうかの確認は忘れずに。濡れたままの場所に猫を近づけてしまうと、舐めたり、肉球で踏んでしまったりする危険があるため注意が必要です。

重曹など自然由来の成分で代用する手も

重曹

もし消毒を行いたい場所に猫がよく出入りするようなら、重曹やクエン酸など、自然由来の成分を使った掃除がおすすめです。これらの成分は猫にとって比較的安全でありながら、臭いや汚れの除去には十分な効果を発揮します。

もちろん使いすぎは禁物ですが、日常の清掃にはこうした代替手段を取り入れることで、猫との暮らしのなかで安心して清潔を保てます。

まとめ

消毒液と猫

猫のいる家庭では、消毒液の取り扱いに十分な注意が必要です。人間にとって有用でも、猫にとっては命の危険を伴うこともあります。猫と安全に、快適に暮らすためには、こうした小さな工夫と意識がとても大切。

今回の記事を参考に猫が消毒液を舐めないよう、気を配ってあげてください。

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