猫の『イタズラ』を上手にやめさせる方法7選 叱るより先に“やらせない”ための努力を

2025-07-01 16:00

「また観葉植物を掘り返された…」「カーテンに登って穴だらけ!」そんな“猫のイタズラ”に悩んでいる飼い主さんは多いはず。けれど、叱っても猫には伝わらないどころか、かえってストレスになることもあります。実はそのイタズラ、猫にとってはごく自然な行動である場合がほとんど。だからこそ“叱る”より“やらせない工夫”が大切なんです。今回は、猫のイタズラを防ぐための具体策を7つご紹介します。

猫のイタズラは“問題行動”ではなく“自然な行動”

柱で爪とぎをする猫

飼い主にとっては「困った行動」でも、猫にとっては本能に基づいたごく自然な行動であることがほとんどです。たとえば以下のような行動は、すべて猫の本能に由来するものです。

  • 高いところに登る:縄張りの確認、安全な場所の確保
  • 物を落とす:動いたり音が鳴ったりする反応を楽しむ本能
  • 家具などで爪をとぐ:マーキングやストレス発散
  • コードを噛む:狩りの延長や乳歯期の噛みたい欲求
  • トイレ砂を掘りすぎる:埋める・隠す本能の過剰反応

こうした行動は、猫にとって「して当たり前」のもの。

そのため、怒鳴ったり叩いたりといった叱り方は効果がなく、むしろストレスや不信感を生む原因になってしまいます。

「なぜその行動をするのか?」という視点を持ち、やめさせるのではなく「やらせない環境」を整えることが、猫との穏やかな共生には欠かせません。

猫のイタズラをやめさせる方法7選

ぬいぐるみで遊ぶネコ

猫のイタズラは「叱ってやめさせる」よりも「そもそもできないようにする」ことが効果的です。以下では、猫の行動を尊重しながら、トラブルを防ぐための現実的な対策を7つご紹介します。

1.やってほしくない場所を物理的に防ぐ

登ってほしくないカーテンや、入ってほしくないキッチンには、物理的な対策が効果的です。

たとえば、カーテンをブラインドやロールスクリーンに変える、棚の上に物を置かない、ドアやゲートで侵入を制限するなど、「登れない・入れない」状況を作ることで、行動自体を防ぐことができます。

2.代わりになる“正しい遊び場”を用意する

爪とぎやジャンプ、探索といった猫本来の行動は、やめさせるのではなく“代替手段”を用意することが重要です。キャットタワーや爪とぎポール、紙袋、段ボールなど、安全かつ猫が満足できる遊び場を整えることで、イタズラが自然と減っていきます。

3.構ってほしくていたずらする場合は無視が有効

猫がわざと物を落としたり、噛みついてきたりする場合、それは「かまって」のサインかもしれません。そんなときに反応すると、イタズラ=注目されると覚えてしまうことがあります。

逆に、静かにしているときにだけ声をかけるなど、“好ましい行動だけに反応する”ことがしつけのコツです。

4.スプレー・音・匂いなど猫の苦手な刺激を活用

猫が嫌がる両面テープ、アルミホイル、ミント系や柑橘系の香りなどを活用すると、特定の場所への侵入を防ぐことが可能です。いたずらされたくない場所にこれらを配置することで、無理なく猫の行動を誘導できます。

ただし、強すぎる刺激はストレスになるため、猫の様子を見ながら調整しましょう。

5.家具や物の配置を見直す

観葉植物、コード、花瓶、落とされやすい小物など、猫のイタズラ対象になりやすい物は、置き場所を見直すだけでも効果があります。滑りやすい場所に物を置かない、高所に登れない配置にするなど、環境面からのアプローチが重要です。

6.運動不足・退屈を解消してあげる

「ヒマだからイタズラする」という猫も少なくありません。遊びの時間が足りていないと、わざと目立つ行動で飼い主の注意を引こうとすることも。猫じゃらしや知育おもちゃでの遊びを増やす、日中に適度に疲れさせておくと、いたずらが減ることがあります。

7.生活リズムを整える

特に夜間のイタズラがひどい場合は、昼夜逆転や刺激不足が原因になっていることも。朝はカーテンを開けて日光を浴びさせ、夜は静かな環境で眠れるように整えるなど、生活リズムも見直して、調整してみましょう。猫にとっても「決まった時間に遊び、寝る」環境はストレス軽減につながります。

叱るのは逆効果?猫のしつけでNGな対応

叱られる猫

猫をしつける上で、最も気をつけたいのが“叱るという行為”そのものです。実は、猫は人間のように「怒られた=やめよう」と学習する動物ではありません。

むしろ、誤った叱り方が信頼関係の悪化やさらなる問題行動を招くことも。ここでは、避けるべきNG対応とその理由を解説します。

怒鳴る、たたく、大声を出す

猫は犬と違って「叱られて反省する」ことが苦手です。大きな声や強い動作は“攻撃”と受け取られ、猫との信頼関係が損なわれてしまいます。

しかも、ストレスからさらにイタズラが増えることもあるため、叱るよりも「やらせない環境」を整える方が現実的で効果的です。

現行犯以外で“後から叱る”

猫は「過去の行動と今怒られていること」を結びつけることができません。トイレ以外の場所で粗相していた、棚の物が落ちていたといったトラブルへの“後からの叱責”は、猫にとっては理不尽でしかありません。しつけをしたいなら、必ず“その瞬間に”“冷静に”対応する必要があります。

「やめさせたい行動」と「人間の注目」がセットになる

猫は“注目されること”自体を好むことがあります。そのため、いたずらに対して反応すると「この行動をすれば飼い主がかまってくれる」と学習してしまうことも。

好ましくない行動には反応せず、落ち着いたときや良い行動にだけ注目してあげることが、望ましい行動の強化につながります。

まとめ

困った顔の猫

猫のイタズラに悩んだとき、まず見直すべきは「叱り方」ではなく「環境づくり」です。

猫の多くのイタズラは、本能や欲求に基づいた自然な行動。その行動をただ止めるのではなく、“やってほしくない行動を回避できる工夫”と“代わりになる選択肢”を与えることが、結果的に問題の解決につながります。

怒るより先に「どうすればその行動をしなくなるか?」という視点を持つことが、猫との信頼関係を守りながら、穏やかに共生するための第一歩です。

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