犬の『皮膚が伸びる』3つの理由 病気の可能性や注意すべきポイントまで

2025-07-16 16:00

『犬の皮膚が伸びる理由』についてまとめました。個体差はありますが、犬の皮膚が伸びるのは、安全や命を守るためです。犬の伸びる皮膚への注意点を解説します。

犬の皮膚が伸びる理由

柴犬、頬をつまむ

愛犬の皮膚を優しくつまみ、そっと引っ張ってみてください。顔周りであると、「頬袋持ってたの?」「もしかして前世はハムスターだった?」というくらいよく伸びます。

背中周りや首回りの皮膚も意外とよく伸びますし、皮膚ではなく「皮下脂肪が多いのではないか…」と感じられるほどです。

適正体重なのであれば、皮下脂肪ではなく皮膚であるかと思いますが、愛犬の皮膚が考えていたよりも伸びてしまったとき、ほとんどの飼い主が驚かれることでしょう。

犬種にもよって異なりますし、個体差もありますが、犬の皮膚が伸びることには、犬ならではの理由があります。

知ればきっと面白い!犬の皮膚が伸びる理由をみていきましょう。

1.敵に襲われたときの致命傷を防ぐため

犬の皮膚が伸びるのは、敵に襲われたときの致命傷を防ぐためです。

敵が犬を襲うとき、首元に咬みつきます。息の根を止めようとするときの行為です。頸動脈を傷つけることを狙っているのでしょう。

咬みつかれれば、皮膚に牙が突き刺さります。爪を立てられれば、皮膚に爪が突き刺さり、引っかかります。

このとき、皮膚が伸びることで、皮膚の下にある血管や臓器への致命傷を防げる可能性があります。

愛犬の首元の皮膚を優しくつまみ、そっと引っ張ってみてください。思っていたよりもよく伸びるのではないでしょうか。

犬種によっては、皮膚を伸ばそうとしなくても、二重顎のように皮膚が垂れて見えることもあります。また、ハムスターの頬袋のように見えることもあります。これは、命を守るためのものです。

皮膚が伸びてたるんでしまったとき、シワができることがあります。皮膚と皮膚が擦れることで炎症を起こすことがあるため、皮膚が伸びたままシワになっている部分があれば、汚れやフケを取り除くためのお手入れをしてあげましょう。

2.母犬が子犬を口にくわえて運ぶため

ハスキーの親子

犬の皮膚が伸びるのは、母犬が子犬を口にくわえて運ぶためです。

母犬が子犬を口にくわえて運ぶ姿を見たことがありますか?実際に見たことがないのであれば、動画などで見てみてください。首元を優しく噛んで運んでいることが分かるかと思います。

子犬の首元の皮膚はやわらかくよく伸びます。母犬の口にくわえられて「痛くないのかな?」と思われることもあるかと思いますが、必要最低限に伸びているため、痛くないのだそうです。

しかし注意すべきポイントは、人が子犬を運ぶときに子犬の皮膚を持って運んではいけないということです。母犬だからこそできることと覚えておきましょう。

人が子犬の皮膚を持って運んでしまうと、皮膚が必要以上に伸ばされてしまい、子犬に痛い思いをさせてしまうことがあります。

この経験は、人の手を怖がるきっかけにもなってしまう可能性があります。人が子犬の首元を持って運ぶのはやめましょう。

3.皮膚無力症(エーラス・ダンロス症候群)

もしも愛犬の皮膚が異常なほどよく伸びるな…と感じられることがあれば、皮膚無力症である可能性を考えることができます。

人間にも同じような病気があり、難病に指定されている病気です。

馬、牛、羊、ウサギ、ミンクなどの動物にも発症することが分かっています。

犬が皮膚無力症である場合、皮膚が伸びるだけではなく、皮膚がもろくなってしまうこともあるとされています。

愛犬の皮膚の伸び方がおかしいな…と心配される場合には、かかりつけの獣医師に相談されてみてくださいね。

まとめ

ブルドッグの顔のアップ

犬の皮膚が伸びる理由を3つ解説しました。

  • 敵に襲われたときの致命傷を防ぐため
  • 母犬が子犬を口にくわえて運ぶときのため
  • 皮膚無力症

愛犬とのスキンシップやコミュニケーションとして、皮膚を引っ張ってみることがあるかもしれません。

モチモチとしていて、触り心地がよく、つまんでしまいたくなるのではないでしょうか。

必要以上に伸ばそうとすると、犬は痛みを感じます。また、皮膚をつままれることを嫌がり、怒って手に咬みついてしまう犬もいますので注意しましょう。

関連記事

『つぶらな瞳の赤ちゃん犬』かと思っていたら→1年後…もはや別の犬?『カッコよすぎる成長』に「素晴らしい」「オオカミにしか見えない」と反響
捨てられていた赤ちゃん猫を『秋田犬が育てた』結果…1年後→あまりにも尊い『親子のような光景』が181万再生「癒された」「懐の深さに感動」
父が玄関先で来客対応→気付いた2匹の犬たちが…想像もしなかった『人間のような行動』が156万表示「めちゃ可愛い」「教科書に載せるべき」
おばあちゃんが亡くなり1週間の緊急帰国→犬と離れ離れになり…涙あふれる『再会の瞬間』とまさかの変化が26万再生「泣けた」「寂しかったね」
犬が飼い主に『文句』を言っている時にする態度や仕草5選

  1. “児童の性的ディープフェイク”の被害が深刻化 今年9月末までの被害相談79件…加害者の約半数は同級生 警察庁が「犯罪や人権侵害にもつながる」と注意喚起
  2. 部活動中に『海で溺れる』 女子生徒(中1)死亡 過去には【授業中】車にひかれ死亡する事故も…
  3. 茨城・つくば市の常磐自動車道に男性の遺体 ひき逃げ事件の可能性
  4. 『飲酒運転の車』に同乗し事故 女性教諭(20代)停職処分 教諭も「(運転者と)朝まで飲酒…」
  5. プーチン大統領 譲歩拒否の姿勢強調 ウクライナ和平協議不調なら「軍事手段で歴史的領土解放」
  6. カーリング混合ダブルス、日本は予選リーグ敗退決定 悲願の五輪初出場ならず…【世界最終予選】
  7. 枕を支えに毛づくろいしていた猫→『毛布』をかけてみると…まさかの光景が15万いいね「前世は人間?」「赤ちゃんみたいw」とSNSで反響
  8. 心を磨き、手をいたわる。ニチバン×増上寺「親子で年末大掃除体験」開催レポート
  9. イマドキ職場忘年会は「本格マッサージ付」や「子連れ参加OK」も【THE TIME,】
  10. 【赤坂・個室サウナ火災】SOS届かず…非常用ボタンの受信盤”電源オフ”に 店オーナー「電源入れたことない」 個室サウナ増に専門家「ルール見直し必要」【news23】
  11. ネコがいないと思ったら・・。『大将やってる?』のノリで登場した時の様子が話題に「ウチ6時からなんです〜」「今日、いいマグロある?」
  12. 晴れエリア拡大 大掃除日和 北・東日本は空気ヒンヤリ