無人駅が醸造所!?夏こそ味わう島根のクラフトビール旅

2025-07-28 17:16

島根県商工労働部観光振興課は、「しまねNEWS LETTER 2025 7月号」を発行し、この夏注目の石見地方のクラフトビールと隠岐諸島の魅力を紹介した。暑い夏にぴったりの爽やかなクラフトビールと絶景体験を組み合わせた島根の夏旅を提案。大手ビールメーカーにはない個性的なラインナップで近年愛されているクラフトビールは、島根県でも地域に根差した醸造所が点在しており、今や県外のクラフトビールファンからも注目を集めている状況だ。

クラフトビール特集では、石見地方の個性的なブルワリー3社を詳しく取り上げた。

最も注目を集めているのが江津市の「石見麦酒」。無人駅のJR波子駅を醸造所として活用するという取り組みで、クラフトビール界で大きな話題となっている。同社が確立したポリ袋と冷蔵庫を活用した独自の醸造手法『石見式』は、従来の醸造方法とは一線を画している。1回の醸造が50ℓと少量のため、バリエーションに富んだ味の醸造が可能となっており、実験的な商品開発も活発に行われている。この手法を学ぶため全国各地から研修生が絶えず訪れており、現在全国900以上のブルワリーの約1割がこの手法を導入していることから、島根発のイノベーションとして業界内で高く評価されているようだ。

副原料には柑橘、はちみつ、麹、山椒など60種類以上を使用し、地元食材を活かした多彩なラインナップを展開している。特に人気の「セッションIPA151」「石見神楽麦酒 蛇舞」「過疎」などは、名前も味わいもユニークで旅の記憶に残る逸品として多くのファンを獲得。単なるクラフトビール製造を超え、地域活性化の新たなモデルケースとしても注目されている。

益田市の「高津川リバービア」は、”日本一の清流”と称される高津川のすぐそばという恵まれた立地を活かした醸造所である。清らかな水質は日本でも屈指のレベルで、この天然の恵みがビールの味わいに深みを与えている。シャインマスカットやゆず、いちごなど高津川流域ならではの厳選された素材を生かしたクラフトビールは、やさしく穏やかな飲み心地が多くの愛好家から支持されている。中でも、益田市匹見町の山で採れる希少な香木クロモジを使った商品は「インターナショナルビアカップ2021」で銀賞を受賞した実力派として国際的にも評価されており、海外からの問い合わせも増加している。地域の自然環境を最大限に活用した醸造哲学が、品質の高さに直結している例といえる。

浜田市の「FARMER’S BREWERY 穂波」は、クラフトビール界隈でも極めて珍しい農家が直接運営するブルワリーとして注目を集めている。オーガニック野菜を栽培する「三島ファーム」が母体となって運営しており、農場から醸造所まで一貫した品質管理を実現している。現在8種類あるビールのうち6種類に自社で育てた農作物を贅沢に使用しており、いちごや黒豆、八朔、有機安納芋など、季節ごとに変わる素材の個性を生かしたビールはどれも風味豊かである。農家ならではの土づくりから始まる丁寧な栽培手法が、他では味わえない独特の風味を生み出している。同社の取り組みは、農業とクラフトビール産業の新たな融合モデルとして全国から視察が相次いでいる。

宿泊施設についても充実したラインナップを揃えている。隠岐の島道後初のグランピング施設「隠岐シーサイドリゾートみやびグランピング」では、サウナやBBQ、カヤックフィッシングなど隠岐を楽しみ尽くす多彩な体験メニューが用意されている。世界ジオパークを体感できる宿「Entô」は、島の自然や暮らしに寄り添い、日常から解き放たれる特別な時間を提供している。島の食材をふんだんに使った料理が楽しめる泊まれるフレンチレストラン「Chez SAWA」では、隠岐の味覚をじっくりと堪能できる贅沢な時間を過ごせる。

関連企画として、「建築家・内藤廣 赤鬼と青鬼の場外乱闘 in 渋谷」が、7月25日から8月27日まで渋谷ストリームホールで開催され、内藤氏が手がけた全国45の建築プロジェクトを紹介する。

第1回目は島根県益田市の島根県芸術文化センター「グラントワ」で開催されたが、第2回目となる今回は舞台を東京・渋谷に移し、「渋谷」と「益田」という対照的な2つの都市をテーマに新作の建築模型および映像作品を展示する。同日には石見神楽公演も予定されており、石見神楽万雷による迫力ある演目で島根の伝統文化を東京で体感できる貴重な機会となりそうだ。

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