村田社長が「ピュレグミ」アメリカ本格進出の展望明かす! カンロが2025年中間決算説明会を開催

2025-08-01 08:00
村田社長が「ピュレグミ」アメリカ本格進出の展望明かす! カンロが2025年中間決算説明会を開催

今年発売70周年を迎える「カンロ飴」や、グミ売上No. 1ブランドの「ピュレグミ」などを販売するキャンディメーカーのカンロが、7月29日に2025年中間決算説明会を開催。村田哲也社長、佐藤光記CFOの両名が登壇し、今年度上期の業績のほか、今年2月に発表した「中期経営計画2030」の達成に向けて下期に注力する施策などの発表があった。なかでも5月に現地法人を設立し、秋以降の商品発売を目指すアメリカ市場への本格参入にはとりわけ多くの注目が集まった。

2025年上期は売上高・利益ともに過去最高を記録

東京都内の会場とオンライン配信で行われたこの日の説明会では、初めに同社の佐藤光記CFOが上期の決算概要と2025年度の業績予想について述べ、キャンディ市場(キャンディ、グミ、錠菓など)における今年1月から6月の小売販売金額(約1932億円)に前年同期比で13.3%の伸びがあった中、同社が売上高・利益ともに上期過去最高の数字を達成したことを発表。

その背景として健康志向によるのど飴需要の増加や主軸商品「ピュレグミプレミアム」の好調、ハード系グミ「カンデミーナグミ」の人気上昇などを挙げ、次いで今期通期の業績予想を上方修正し、売上高を前年比7.3%、当期純利益を1.2%の増益としたことが伝えられた。

カンロ株式会社 取締役常務執行役員 CFO 佐藤光記氏

続いて登壇した村田哲也社長は、同社が今年2月に発表した長期ビジョン「Kanro Vision2.0」および「中期経営計画2030」の概要を始めに説明。「Sweetな瞬間を創り続けることで人々と社会に笑顔を」をビジョンとするKanro Vision2.0の全体像が語られたほか、「Sweetな瞬間を想像する」「事業基盤を変革する」「未来へ紡ぐ」「創発的な組織の更なる進化」の4つを主要施策サマリーに置き、2030年までに売上高500億円などの具体的目標を掲げる中期経営計画2030の中身が確認され、「当社は引き続き国内グミ事業を中心としたさらなる成長と持続的な成長のために、事業領域拡大およびビジネスモデルの拡張を進めてまいります」とした。

「ピュレグミ」が“世界最大のグミ大国”アメリカに本格参入

次に発表があった本年度下期の注力施策では村田氏が2つの施策を発表。そのうち一つ目に挙げられたのは「グローバル事業の進捗」だ。

カンロ株式会社 代表取締役社長 CEO 村田哲也氏

同社ではグミ市場で最大のマーケットであるアメリカ市場への本格参入に向けて今年5月に現地法人を設立。今秋からカリフォルニア州を中心に米国向け商品の「ピュレグミ(レモン/グレープ)」「ピュレグミプレミアム(山梨産白桃/シャインマスカットスパークリング)」を順次発売する予定だ。既に6月には公式インスタグラムを開設し、商品Webサイトの内容充実やBtoB向けの問い合わせフォームを設けるなど、バイヤーや消費者へのアプローチを始動している。

また、今年6月29日から7月1日にかけてニューヨークで開催された東海岸最大級の食品展示会「サマーファンシーフードショー2025」にブースを出展し、約29000人の来場者に向けてピュレグミとホームページ誘導のステッカーを配布。

現地の様子をまとめた動画が紹介された後、村田氏は「試食をされたすべての方から美味しいという評価をいただいた。ピュレグミが持つ果実の味わいと酸っぱいパウダーのバランスが良い、ハート型のグミが珍しいといったお声があり、パッケージデザインを含めたコンセプト全体が好評だった」と手応えを述べ、「日本のグミ市場No. 1ブランドであるという自信を胸に、発売後には実際にお客様に店頭で手に取ってもらえるよう、今後はターゲットに向けたサンプリングやネット通販での販売等、タッチポイントの強化に努めてまいります」と語った。

プロダクトブランド&企業ブランド強化で揺るぎないNo.1ブランド目指す

一方、もうひとつの注力施策である「国内における成長戦略」については、2017年から昨年までにおけるキャンディ市場の年平均成長率が4.2%、グミに至っては10.8%の伸びを見せている統計を示した上で、「拡大を続けるグミ市場で他社との競争が激化している」と現状への危機感を語った村田氏。

そして「カンロはプロダクトブランドの強化に加え、企業ブランドを強化することで企業価値を向上し、カテゴリーNo. 1メーカーとして更なる成長を目指す」とし、直近の具体的な施策として9月以降から年間でブランドを盛り上げる「カンロ飴70周年」、ディスプレイコンテストやプロモーション施策による「金のミルク」の露出拡大、秋以降の再需要期に向けたのど飴のプロモーション強化を発表。併せて「CXの推進による『カンロのファン』醸成」と「企業ブランドの強化を通じたカンロ全体のリフトアップ」という企業ブランド強化の中長期施策も発表された。

最後に「2025年下期以降、各ブランドの強化と企業ブランドの強化を掛け合わせた全体戦略を推進してまいります。中長期的にCXの進化、浸透に注力することで、カンロが好きだから当社の製品を手に取ってもらえる状態を実現し、揺るぎないNo. 1ブランドを目指します」と述べて全体を締めた村田氏。数々の具体的施策が発表された中、特にアメリカ進出については注目度が高く、質疑応答の場面でもマスコミや投資家から数々の質問が飛んでいた。海を越え、アメリカ市場に打って出るカンロ。我々の慣れ親しんだピュレグミが、「Puré gummy」として世界に広く認識される日が今から楽しみだ。

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