猫の『甲状腺機能亢進症』知っておくべき基礎知識3選 何歳から意識すべき?予防できる?

2025-09-03 20:20

猫の食欲が落ちるときには病気の可能性があるというのは、飼い主が気を付けておきたいポイントです。一方で、中高齢の猫では「食欲が増す」「異常に元気になる」といった変化にも注意が必要です。猫の「甲状腺機能亢進症」のサインかもしれません。この病気は完治が難しいものの、早期治療により愛猫の快適な生活を維持できます。ここでは、飼い主さんが知っておきたい基礎知識を3つのポイントに分けてご紹介します。

1.病気の概要と発症年齢について

痩せている高齢猫

甲状腺機能亢進症は、首の前側にある甲状腺からホルモンが過剰に分泌される病気です。甲状腺ホルモンは、新陳代謝をコントロールするホルモンですが、過剰に分泌されることで全身の器官が働きすぎ、さまざまな症状が現れます。

発症しやすい年齢は7歳以上の中高齢猫で、12〜13歳が平均的な発症年齢です。一方、5歳以下でも発症例があり、実際には若い猫でも注意が必要です。性別や特定の猫種による発症率の差はほとんどありません。

この病気の特徴的な症状は「食欲旺盛なのに体重が減る」という現象です。痩せはじめる前の食欲の異常は、元気な証拠と誤解され、見逃されてしまう危険があります。

また、その他の初期症状として、行動の異常が現れます。

  • 活発になる
  • 落ち着きがなくなる
  • 夜鳴きが続く
  • 毛づやが悪くなる

病気が進むにつれて、嘔吐や下痢、多飲多尿、心拍数の増加や不整脈、呼吸困難、筋力低下などの深刻な症状が出てきます。

甲状腺機能亢進症の猫は腎疾患や心疾患を併発するリスクが高いため、まずは異変に気付くことが重要です。

2.原因と診断・治療の選択肢

診察される猫

甲状腺機能亢進症の原因の多くは、甲状腺にできる良性腫瘍だといわれています。具体的な発症メカニズムは完全には解明されていませんが、遺伝、環境、栄養要因などが複雑に関与していると考えられています。

診断は触診、血液検査、超音波検査で行われます。甲状腺が腫れている場合は触診でわかりますが、血液検査で甲状腺ホルモン(T4ホルモン)を測定するのが一般的です。

正常値を上回っていれば、さらに超音波検査で甲状腺の状態を確認した上で、甲状腺機能亢進症と診断されます。

治療法は「薬物療法」と「食事療法」で、甲状腺の状態によって「外科療法(手術)」や「放射線療法」が選択されます。一般的なのは、お薬で甲状腺ホルモンの生成を抑えつつ、療法食で維持するというものです。

どの治療法を選ぶかは、猫の年齢と全身状態、併発疾患の有無、飼い主の希望、生活環境などを考慮して、獣医師と相談しながら決定されます。

3.予防法と早期発見

ごはんを待つシニア猫

治らない病気はできることなら予防したいものですが、残念ながら、甲状腺機能亢進症は、発症のメカニズムが解明されていないため、予防する確実な方法も確立されていません。「なってしまったら、早期に処置をしてホルモン分泌による異常を軽減する」しかないのです。

とはいえ、病気の早期発見と適切な治療は、非常に重要ですから、定期的な健康診断を受けることからはじめましょう。

シニア期に入る7歳以降の猫では、年1〜2回の血液検査を含む健康診断が推奨されています。無症状の段階でも血液検査により甲状腺ホルモンの値を測定することで、病気の早期発見が可能になります。

また、自宅での健康管理として飼い主さん自らが日常的に「観察」することも早期発見につながります。

  • 食べているのに体重が減ってきた
  • 高齢だが活発になってきた
  • 毛づやが悪く、毛がパサパサ
  • 嘔吐の回数が増えた
  • 夜中によく鳴くようになった
  • 呼吸や心拍が速くなった
  • トイレの回数や飲水量が増えた

これらの症状は、ほかの病気との区別がつきにくい場合もありますが、たとえ甲状腺機能亢進症でなくても、早めに動物病院を受診することが大切です。

まとめ

なでられる高齢猫

多くの病気には予防策がありますが、猫の甲状腺機能亢進症は防ぐ方法が確立されていません。一度発症すると一生付き合っていく必要があります。発症は中高齢の猫に多く見られますが、若い猫でもなることがあるため、すべての飼い主さんが心に留めておきたい疾患です。

この病気の特徴は、食欲が旺盛なのに体重が減る点です。加えて、年齢に関係なく活発になり、攻撃的な行動が見られることもあります。

実際、健康診断で甲状腺機能亢進症と診断された猫の中には、飼い主さんが『まさか!』と思うほど元気な猫も少なくありません。

しかし、適切な治療を受ければ、寿命を大きく縮めることなく付き合える病気でもあります。大切な愛猫と快適で長い時間を過ごすために、定期的な健康診断を忘れずに受けましょう。

関連記事

カメラの前まで走ってきた猫→『通り過ぎた』かと思ったら、次の瞬間…まさかの行動に6万いいね「可愛すぎて何回も見ちゃう」「吹いちゃったw」
ドライヤーハウスの中に入れられた猫→顔を見てみたら…まさかの『表情』が59万再生「あなたの脳に直接話しかけてます」「絶対に許さないw」
大好きな同居犬が他の部屋に移動したら、ネコが…とんでもなく『尊い光景』に癒される人が続出「甘え方が上手になった」「わんこも嬉しそう」
『息子の膝の上に乗っていた白猫』が落ちそうになって…次の瞬間→思わず笑みがこぼれる光景が74万再生「なんという幸せ空間」「ナイスだね」
兄猫のことを可愛がっていたら…次の瞬間→後ろから見ていた妹猫の『可愛すぎる行動』が50万再生「お兄ちゃんだけずるいー」「人も動物も同じ」

  1. ことし上半期の自転車の死亡・重傷事故件数 2006年以降で最少 4月に青切符制度開始の中「利用者の安全意識が高まったか」警察庁
  2. 【 あんステ 】1日開幕の公演は開催 音楽担当スタッフ逮捕を受け「関連する要素は可能な範囲で除外」
  3. 「ワールドカップは売り物ではない」UEFAの猛反発受け FIFAがワールドカップの運営や商業活動を担う子会社設立計画を撤回
  4. 関東~西では酷暑日に迫る暑さ 熊本でも37℃予想 東北や北陸は少しの雨でも土砂災害などに警戒 午後は関東甲信を中心ににわか雨の可能性も【8月1日これからの天気】
  5. 円相場 一時1ドル=157円台半ばまで急騰 市場関係者“為替介入の可能性” 米財務長官「やること」メモには「50億ドルから100億ドル 日本円を買う」
  6. 【 市川團十郎 】子どもたちと〝海外の南国リゾート〟で過ごす夏休み「あと何回 家族で旅行にいけるのかな」「気になり出してます」
  7. 愛子さま 三重県に出発 伊勢神宮の20年サイクル行事「お木曳」出席へ 前回2007年は天皇陛下が法被姿で
  8. 「今後の生活にも不安」断水・停電が続くなか猛暑日予想 技能実習生は避難所とビニールハウスを行き来し収穫作業… 最大震度7の熊本県宇城市
  9. 「爆発音がした」千葉・市川市のマンションで爆発か 50代男性が全身やけどなどの重傷、60代男性が軽傷 付近住宅や中学校など約10棟で窓ガラス割れる被害も
  10. 「これまでで最も激しい爆撃の1つ」米イスラエルがイラン発電所などへの攻撃を計画か イラン側は「無謀な行為」と牽制
  1. 【 ヒロシ 】ポータブルエアコンでご満悦 〝ガレージでバイクいじるとクソ暑いんで〟〝キャンプのテントでも使えますよ〟
  2. 「イオンモール宇城」店内で心肺停止の高齢男性見つかる 地震発生から5日目 死者36人に 7万2000戸で断水続く【熊本で最大震度7】
  3. 【速報】千葉・市川市のマンションで爆発か 男性2人搬送、1人重傷1人軽傷 付近住宅や中学校など約10棟で窓ガラス割れる被害も
  4. 【熊本地震】イオンモール熊本の爆発「娘が戻った理由は“金庫にお金を”」死亡女性の母親が心境吐露 猛暑・断水…さまざまな課題に直面する被災地では【news23】
  5. 米財務長官「やること」メモに「50億ドルから100億ドル 日本円を買う」 トランプ氏らと閣議中
  6. 「21歳だなんて信じられない」→高齢の三毛猫の『動き』を見ていると…驚きの光景に6万いいね「大事にされているのがわかる」「凄すぎる」
  7. 猫に『氷』を与えるときの注意点4つ 体調に影響はある?安全な与え方まで
  8. 「人の足だけが見える」 熊本の「イオンモール宇城」で高齢男性ががれきの下敷き状態で見つかる 心肺停止 地震後に行方不明届
  9. 猫じゃらしに夢中になっている猫→捕まえようと大きく口を開けた瞬間…迫力ありすぎる『表情』に5万いいね「可愛すぎるわ」「アニメみたい」
  10. 野村不動産が整備進める千葉・習志野の鷺沼地区で約5000本のひまわりが見ごろ 8月1・2日には開花イベントを開催
  11. 寝ている犬の『不思議な行動』4つ 放っておいて大丈夫?注意が必要な状態まで解説
  12. 肥満、ストレス、鼻づまり、気になる症状ありますか?~TBSの専門家が分析「データからみえる今日の世相」~【調査情報デジタル】