海峡封鎖が家計を直撃 値上がりはガソリンだけじゃない? 石油化学製品の元"ナフサ"不足でプラスチックなど生活用品にも影響の可能性【イラン攻撃】【サンデーモーニング】

イランへの攻撃が始まって2週間。ホルムズ海峡の封鎖で、世界経済が人質になったような混乱に陥っています。ガソリンの高騰が既に始まっていますが、影響はそれだけではありません。石油化学製品をめぐる現状を取材しました。
「1日も早い給油を」ガソリンスタンドも呼びかけ
記者(9日)
「午前10時40分です。値下がり幅4000円を超えました」
今週の株式市場は、一時4200円を超える下げ幅を記録したところから始まりました。
株価が下がった要因は、もちろん原油の高騰。都内のガソリンスタンドでは...
西綾瀬サービスステーション 三枝直樹 店長
「今月レギュラー価格200円突破します。油の入荷ができず、1日も早い給油をおすすめします」
影響はスーパーでも。仕入れ担当者が気にしているのは、やはり配送にかかるコストです。
スーパーセルシオ 和田町店 鶴田聡 部⻑
「最近どうだ?ガソリンの値段」
配送業者
「やっぱり上がっていますね」
しかし、物価高を招くのは配送コストだけではないといいます。
石油化学製品の“もと” ナフサ値上がりで影響懸念
スーパーセルシオ 和田町店 鶴田聡 部⻑
「こういう包装資材ですよね。トレイやラップ、ラベルの値段が上がると、商品の値段を上げざるを得ない」
トレイやラップ以外にも、ビニール袋やプラスチックも石油化学製品。原油を蒸留してできる「ナフサ」を元に作られます。そして、そのナフサのほとんどが中東からの輸入品。
価格はイラン攻撃前と比べて、すでに1.4倍。1トン当たり100ドル以上の値上がりを見せています。
高市総理は、「備蓄石油の放出」や「ガソリン補助金の再開」を打ち出したのですが、ナフサへの対策には触れていません。
プラ容器使う弁当店も悲鳴「限界来るかも」
埼玉県川口市にある家族経営の小さな弁当店「ふぁみりぃ弁当」。売りは大盛りのお弁当です。
頑張ってコストを抑えてきたのですが、2025年4月に続き、先月(2月)も値上げに踏み切りました。2025年はお米の高騰、2月は鶏肉の高騰で値上げ。
原材料の立て続けの値上げの上に、今度は容器が高騰する可能性が...
中西悠理キャスター
「お弁当の容器は全てプラスチックですか?」
ふぁみりぃ弁当 柳久美子さん
「全部こういう感じ(プラスチック容器)ですね。食品の方が上がっていて、それでまたこういうもの(弁当容器)が上がると、もう堪えるのにも限界が来るかもしれない」
さらなる値上げの可能性に、お客さんは…
中西キャスター
「値上げせざるを得ない状況になることは?」
常連客
「ちょっと辛いですね。お米も、お肉も値上がってしまって。ちょっとお値段抑えてほしい気持ちはあります」
常連客
「怖いですよね。日本だけの問題じゃなくて、他の国が何かやらかしてしまうといろんなところで影響が出るので。あとはもう日本の政治家ですよ。日本の政治家が少し考えてくれないと」
しかし事態はこれに留まりません。
生活への影響、目前か?私たちの身の回りにあふれる石油化学製品
石油化学製品はどれほど多岐にわたるのか。包装用品や文具、事務用品などを扱う専門店で聞きました。
シモジマ 神永峻大 広報室長
「こちら、プラスチック製のフードパックです。プラスチックのフォークとかスプーンです」
中西キャスター
「これはゴム手袋(ニトリル製)ですか?」
シモジマ 神永峻大 広報室長
「はい。こちらも石油商品です」
中西キャスター
「ここは事務用品ですか」
シモジマ 神永峻大 広報室長
「はい。バインダーだとか、クリアフォルダとか、皆様がよく使っているような商品です」
中西キャスター
「本当にプラスチック製品に囲まれて私たちは暮らしているんだなって」
シモジマ 神永峻大 広報室長
「供給が滞ることになると、社会に与える影響は非常に大きいのかなと」
「今はまだ影響は出ていない」と言いますが、ナフサの不足による生活への影響は、目前に迫っているのかも知れません。