侍ジャパン、ベネズエラに無念の逆転負け...大谷翔平が先頭弾も最後の打者に、山本由伸ら投手陣8失点、準々決勝敗退はWBC初の屈辱

■WBC準々決勝 日本 5-8 ベネズエラ(日本時間15日 米国フロリダ州マイアミ、ローンデポ・パーク)
野球日本代表の侍ジャパンは負ければ敗退の準々決勝でベネズエラに5-8で敗れ、連覇の夢が潰えた。
3点リードから投手陣が痛恨の2被弾で無念の逆転負け。第1回WBC(2006年)から出場を続けてきた侍ジャパンは初めて4強入りを逃した。ベネズエラは2009年の第2回大会以来のベスト4進出を果たした。
先発の山本由伸(27、ドジャース)が先頭打者弾を浴びるなど2失点。だが打線が初回に大谷翔平(31、ドジャース)が先頭打者弾ですぐさま同点とすると、再び1点を追う3回に佐藤輝明(27、阪神)が同点タイムリー、続く途中出場の森下翔太(25、阪神)が値千金の勝ち越し3ランを放った。
“阪神コンビ”による逆転劇で5-2とリードしたが、2番手の隅田知一郎(26、西武)が2ラン、4番手の伊藤大海(28、日本ハム)が逆転3ランを被弾し、終盤の打線も反撃ならず。9回の最後は大谷が遊フライに打ち取られ、無念のゲームセット。
準決勝はアメリカがドミニカ共和国と、ベネズエラが初のベスト4入りを果たしたイタリアと対戦する。
森下の勝ち越し3ランでリードもリリーフ陣踏ん張れず
大一番は1番大谷(DH)、2番佐藤(右翼)、3番鈴木(中堅)、4番吉田(左翼)、5番岡本(三塁)、6番村上(一塁)、7番牧(二塁)、8番源田(遊撃)、9番若月(捕手)で挑み、1次ラウンドで12打数無安打だった近藤健介(32、ソフトバンク)はベンチスタート。
準々決勝の球数制限は1次ラウンドの65球から80球へ。大歓声でスタートした山本の立ち上がりは、23年に前人未到の40本塁打-70盗塁を達成したR.アクーニャJr.(ブレーブス)に、いきなり2球目の155キロのストレートを右中間スタンドに運ばれ、先頭打者アーチを浴びた。後続は3人で打ち取ったが、2回は先頭E.トーバー(ロッキーズ)に二塁打を許すと、続くG.トーレス(タイガース)にレフトフェンス直撃の勝ち越しタイムリーを浴び1-2。
3回も悪い流れを断ち切れず、先頭のM.ガルシア(ロイヤルズ)にレフトへの二塁打を許し、L.アラエス(ジャイアンツ)の二ゴロで1死三塁のピンチに。だが、ここからは昨季49本塁打のE.スアレス(レッズ)、E.トーバーを連続の空振り三振で無失点に抑えた。
ベネズエラの先発は昨季12勝の左腕R.スアレス(レッドソックス)。山本が初回に“先制パンチ”を食らった直後、第1打席の大谷はカウント2-1から4球目のスライダーを完璧に捉えると、打球は右中間スタンドへ。今大会3号となる“確信歩き”の同点アーチを叩き込んだ。
四球で出塁した鈴木誠也(31、カブス)が2死一塁で二盗を試みると、一度セーフもチャレンジで覆り3アウト。その後、右膝を気にする仕草をみせ、まさかの負傷交代となり、森下がセンターの守備についた。
1点を追う3回、ここまで出塁率7割を超える源田壮亮(33、西武)が四球で出塁すると、若月健矢(30、オリックス)の犠打、大谷の申告敬遠で1死一・二塁に。ここで佐藤がフルカウントからスライダーを上手く捉え、一塁線を破る同点タイムリー。さらに森下がカウント2-2から低めのチェンジアップを振り抜き、打球はレフトスタンドへ。自身もガッツポーズの劇的3ランで5-2とこの試合初めてリードを奪い、先発スアレスをマウンドから引きずり下ろした。
4回は両チーム無得点。山本はG.トーレスを遊ゴロに打ち取ると、W.アブレイユ、キャプテンで4大会連続出場のS.ペレス(ロイヤルズ)を連続三振と本来の投球で退け、後続に託した。打線は3番手E.デヘススを相手に、源田のヒット、若月の四球で1死一・二塁としたが大谷、佐藤が連続空振り三振で追加点ならず。
5回は2番手の隅田が、先頭に四球を与えると、1死でM.ガルシアに2ランを浴び5-4と1点差。さらに6回は韓国戦(7日)以来の登板となった伊藤大海(28、日本ハム)が、先頭から連続ヒットを許すと、昨季22本塁打のW.アブレイユ(レッドソックス)に痛恨の逆転3ランを浴び5-7。
7回は今大会3度目登板の種市篤暉(27、ロッテ)が力投。ガルシア、アラエスを内野ゴロ。4番スアレスを空振り三振で3者凡退。追いつきたい打線だが、7回は、A.セルパを相手に若月、大谷が連続の見逃し三振、佐藤も遊ゴロ。
8回も続投の種市は、先頭のトーバーに二塁打を許し、今大会初被安打。さらに二塁牽制が逸れ、5-8と痛恨の失点。8回の打線は2死から岡本、村上が連打でつないだが、牧が遊ゴロ。3点ビハインドのまま迎えた9回は菊池雄星(34、エンゼルス)がマウンドへ。9番チューリオにレフト前ヒットを許したが、1番のアクーニャJr.から3人で抑え、逆転に望みをつないだ。
9回はD.パレンシアに対し、源田が空振り三振。若月に代わって代打・近藤健介は見逃しの三振。そして2アウトで大谷が打席へ、最後はショートに打ち上げてしまいゲームセット。序盤から熱戦を繰り広げたが、オールメジャーリーガーのベネズエラを封じ込めず、無念の準々決勝敗退となった。