『危険を感じている猫』が見せる5つの行動 どんなときに見られる?どう対処すれば?
野生時代の猫は単独行動をして暮らしていたため、危険を察知する能力に長けています。この記事では、危険を感じた猫がどのような行動を見せるのか、5つのパターンを解説!危険を感じやすいシチュエーションや対処法もご紹介しますので、ぜひご覧ください。
『危険を感じている猫』がとる5つの行動

1.逃げて隠れてしまう
猫は逃げ足がとても速く、全力を出せば「時速50㎞」で走ることができると言われています。
ある程度の距離まで離れれば、いったん後ろを振り返り、周囲の状況が安全かを確認することもあります。
飼い主さんもその驚異的な速さには、なかなか追いつけません。
あっという間に、ベッドやタンスの下など、人の手の届かない狭い場所に身を隠してしまいます。
2.攻撃モードになる
猫がやむを得ず攻撃を仕掛けるのは、追い詰められて逃げることが難しいときでしょう。
いつもの愛らしい姿とは一変し、背中の毛を逆立てて体を大きく見せ、表情をこわばらせながら威嚇をしてきます。
そんな状態の猫に近寄ると、噛みつかれたり引っかかれたりする可能性があるので、十分気をつけるようにしましょう。
3.やたらと甘える
攻撃的になる猫がいる一方で、飼い主さんに助けを求めるように甘える猫もいます。
飼い主さんのそばから離れず、後ろにつきながら、何度も鳴き声をあげることも。
危険から守ってあげたいと思う気持ちと、いつもとは違う愛らしい猫の一面に触れられて、思わずうれしく感じる瞬間でもあります。
また、危険が過ぎ去った後に「怖かったよ!」と言わんばかりに、べったりと寄り添う猫もいるようです。
4.そわそわ落ち着かなくなる
猫にとっては、家の中の全てが縄張りです。
その縄張りに異常事態が起きたと感じると、ウロウロと歩き回ってパトロールを始めます。
通常のパトロールであれば、一通りの確認が終わればくつろぎ始めることがほとんどでしょう。
しかし、危険を感じているときは気が休まず、何度も同じ場所を往復したり、不安な声で鳴いたりする姿を見せるのです。
5.粗相してしまう
極度のパニックになって収拾がつかなくなると、体の制御ができずに粗相をしてしまう猫もいます。
これは生理的反応なので、猫を責めるのは絶対にやめましょう。
誤って叱ってしまうと、トイレを我慢する原因になってしまう恐れがあります。
筆者が小学生の頃に飼っていた愛猫も、来客に驚いて廊下や部屋を走り回り、そのまま失禁してしまったことがあります。
この経験以来、来客時の対応には人一倍気をつけるようになりました。
どんなときに危険を感じるの?よい対処法は?

猫は予想外の出来事が、大の苦手。
人も予測できないことですが、地震や雷といった自然現象の前後は、特に警戒心が高まります。
このときに一緒にパニックになっても、猫の不安をさらに煽ります。
できるだけ平常心を保ち、いつもどおりの優しい声で、猫が落ち着くまで静かに見守りましょう。
また、猫にとっては一大事になるシチュエーションが、通院や来客です。
過去にあったイヤな経験と結びついて、一層敏感に反応してしまうようです。
来客であれば、猫を別の場所に移すなどで回避できますが、病院はそうはいきません。
なるべく落ち着いて通院できるよう、事前予約で待ち時間を減らし、診察後にはおやつなどのご褒美をあげましょう。
まとめ

今回は、猫が危険を感じているときにとる5つの行動を解説しました。
猫が自分を守るためにとる本能的な反応ですので、叱ったり、一緒になって不安になったりするのはNGです。
飼い主さんにできるのは、平常心を保ち、猫が危険を感じる要因をなるべく取り除いてあげること。
さまざまな出来事を一緒に乗り越えていくことで、猫との絆は一層深まっていくことでしょう。
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