猫はなぜか墓地にやってくる…5000年前から現在まで続く「不思議ニャ関係」
世界中の墓地で、よく目にする猫たちの姿。単に静かな環境を求めてやってくるのでしょうか、それとも人間の死と猫の間には深い関係があるのでしょうか…?
墓地にやってくる猫たち

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墓地はときに深い悲しみを象徴する場であり、ときに亡くなった人との思い出がよみがえる、安らぎの場でもあります。
墓地を訪れたとき、よく目にするのは猫の姿です。墓石の上に座っていたり、日光浴をしていたりするのを見かけたことがある方も多いことでしょう。猫は静かな環境に惹かれてやってくるのでしょうか。どうもそれだけではないようです。
約5000年前の古代エジプトでは、社会や宗教の慣習によく猫が登場し、人間が死後の世界へ旅立つ際に付き添う姿が日常的に描かれていました。猫は毒蛇に立ち向かい、ファラオを守る存在としても深く崇拝されてきたのです。
世界最古のペットの墓地が発見される

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古代エジプトの女神の中には、猫のような頭を持つ姿がよく描かれています。蛇やサソリから守ってくれる神マフデト、守護神バステト、そして戦いと癒しの神セクメトです。
エジプト新王国時代にも猫をかたどった装飾品や小物がよく使われており、人々の間で猫の人気が高かったことを示しています。
2016年、エジプト南東部にあるローマ時代の城壁のすぐ外で、世界最古のペット用墓地が発見されました。最初はこの場所が墓地なのか、単に動物の遺体を捨てた場所なのかが明らかではありませんでしたが、2021年になってここが2000年前にできた「世界最古のペット墓地」だとわかりました。
ポーランド科学アカデミーの考古学者によると、この墓地は西暦1世紀半ばから2世紀半ばごろまで使用されていたようです。
この墓地には、猫と犬、サルが合計600体埋葬されていました。このうち90%が猫だったのです。当時から人間と猫の絆が強かったことを物語っています。
人間の死と猫との神秘的な関係

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猫と人間の死を結び付ける習慣は世界中でみられます。フィンランドの神話では「猫は死者の魂を天国へ導く」と信じられています。トランシルヴァニアでは「猫が飛び越えた死体の主は、人間ではなく吸血鬼である」と考えられていました。
現代でも、世界中の墓地に好奇心旺盛な猫たちが集まってきています。たとえば東京の谷中墓地には野良猫がたくさん徘徊しており、地域のランドマークにもなっています。墓地を訪れる人々は、こうした猫たちが甘えたり足の間をすり抜けたりして近づいてくるのを楽しみ、なぐさめを感じているのでしょう。
猫と墓地の神秘的な縁は、今後も続きそうです。
出典:Curious link between cats in cemeteries and moggies near graves around the world
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