「教えられる人がいない」ハンターの人材不足・高齢化深刻…約6割が60歳以上に 都は“クマハンター”育成強化へ【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-10-14 11:20

人に危害を加えるクマ。13日も被害が相次ぎました。大きな課題となっているのは、捕獲を担う「ハンター」のなり手不足です。こうした状況を打開するため、東京都はハンター育成の強化に乗り出しました。

【写真で見る】クマに襲われた女性、背中には爪の痕が生々しく…

クマに襲われた瞬間…本人が語る

「(Q.叫び声は?)聞こえました。『ぎゃ~』という声だったかな」

13日午前、群馬県みなかみ町で76歳の男性とその妻が散歩中に、親子とみられるクマ2頭に襲われました。

警察によると、クマは夫婦にのしかかって、嚙みついたとみられるということです。

助けを求められた男性
「(男性は)中指と薬指の間のところがだいぶ切れて、手は血で真っ赤になっていた」

男性も妻もケガは軽いということです。

7日には隣接する沼田市のスーパーにクマが侵入。人間の生活圏にクマが出没することはもはや珍しいことではなくなりつつあります。

クマに襲われた女性
「こんなにおっかないものだと思わなかった」

13日早朝、山形県飯豊町の自宅で、牛のエサの準備中にクマに襲われた83歳の女性。女性の腕には包帯がまかれ、背中には爪の痕が生々しく残っています。

クマに襲われた女性
「近所にも来てるけど、まさか家に来るとは思わなかった。一瞬だから分からなかった」

女性を襲った後、その場から去ったというクマ。飯豊町はパトロールを強化するなどして、住民へ注意を呼びかけています。

クマに襲われた女性
「捕まえて山に置いてくるのは嫌だな。また来る恐れがあるから。殺してもらって」

ハンターの人材不足深刻

危害を加えるクマの出没に備え、国も動きました。

クマが市街地に現れた時に一定の条件を満たせば、自治体の判断で猟銃が使用できるように法律を改正したのです。

ただ、課題もあります。ハンターの人材不足です。

全国の狩猟免許所持者は1975年度には約52万人いましたが、2020年度には22万人ほどに減少。中でも、60歳以上が6割近くを占めていて高齢化も深刻です。

かつて、北海道で牛を次々と襲った凶暴なヒグマ「OSO18」の捕獲作戦を指揮していた藤本さん。ハンターの高齢化を日々、実感しています。

南知床・ヒグマ情報センター 藤本靖 主任研究員
「今年の春も、うちの町の高齢のハンターと一緒に行動してたんですけど、耳が聞こえなくなってくるとか、ハンターの一番大切な部分が弱くなってしまう。藪の中でごそごそ動くクマは音でしか判断できない。『がさがさがさ』って。それが聞こえなくなると“クマ撃ち”できない」

北海道では現在、ハンターの育成などを目的とした「春期管理捕獲」が行われていますが、ことし実施したのは47市町村のみ。道内に179ある市町村のうち3割ほどに留まりました。

南知床・ヒグマ情報センター 藤本靖 主任研究員
「春期捕獲の先生役になれるハンターが激減してる。やれるところがない。教えられる人がいないという裏の限界もある」

都が“クマハンター”育成強化へ

若手ハンターの育成が全国的に急務となる中、12日、東京では…

東京都猟友会・瀧嶋康廣 青梅地区長
「ひとりでも多く銃を所持して、若い力をぜひ協力していただいて」

東京都が主催する「初心者狩猟講習会」。集まったのは、大学生を含む20代から50代までの男女19人です。猟友会のハンターの動きを見学し、狩猟のノウハウを学びます。

複数のグループに分かれて山に入ると…

ハンター
「あ、来た、来た」

現場に緊張感が走ります。

猟友会のガイド 
「あ、シカ、シカ、シカ!こっちこっちこっち!」

猟犬に追いかけられたシカが近くに出没しましたが、カメラも間に合わないほどの速さで駆け抜けていきました。

参加者
「すごく大きかった…」

今回は、猟友会のハンターが3頭のシカを捕獲。

参加者
「間近で体験できたのはすごく大きかった」
「思ったよりもちょっと難しかった」

東京都は、ハンターの数を増やすとともに、人とクマが遭遇しない環境をつくることが重要だとしています。

東京都環境局・上中章雄 課長
「クマが隠れる場所をなくす、草刈りとか、誘引物の除去、カキやクリの伐採などは効果があると思っている。そういったことをしっかりやることで、(クマが)人里に下りてこない環境づくりができると思っている」

「クマとの共存」に向け、対策は待ったなしです。

  1. プルデンシャル生命が会見 顧客から不正に約31億円 “過度な報酬制度”が原因か【Nスタ】
  2. 【パンダ de ナイトⅢ】モデル・はな 〝モテパン〟永明に「背中にジッパーついてるだろなと思うくらい人間ぽい」尽きぬリスペクト
  3. 女性同士で楽しむ“ギャレンタイン”がトレンド?多様化するバレンタイン そもそも「興味がない」という調査も…【Nスタ解説】
  4. 【 松村沙友理 】「ゆったりとマタニティ旅」福島県浪江町で海鮮&ご当地もぐもぐ 震災遺構に願い〝ここでの学びが未来の防災につながることを〟
  5. 為替介入の有無「お答えできない。緊張感を持って見守っている」片山さつき財務大臣 円相場急速に2円程度円高に 『レートチェック』の可能性も
  6. 福島原発事故避難者訴訟で国の責任認めなかった判決が確定 最高裁
  7. 日本版ESTA「JESTA」導入も検討 外国人政策の基本方針決定 永住許可・国籍取得の厳格化も【Nスタ解説】
  8. 日銀 政策金利の維持を決定 長期金利上昇は「かなりはやいスピード」
  9. “公明票”は自民か新党か 前回の票差、約4000票も 各党の連携は?各陣営に取材【Nスタ解説】
  10. 冬の室温は「18℃以上」を推奨 室内の温度差は「5℃以内」に 室内の温度差対策【Nスタ解説】
  1. 東京・赤坂の交差点で9人死傷事故 内閣府公用車は“法定速度を上回る速さ”“赤信号になり1分以上経って交差点に進入”
  2. 【速報】JR埼京線の車内で未成年の女性にはさみを突きつけたか 17歳の少年を現行犯逮捕 はさみによるけが人なし 警視庁
  3. 原因は「作業員のミス」 今月16日の山手線・京浜東北線8時間以上の運転見合わせ JR東日本が明らかに
  4. 【 村重杏奈 】もちふわボディは「村重か?!お雑煮か!?」 あみあみニットで「あと!!少しだ!!」フォロワーにエール
  5. 【yosugala・君島凪】手術のため一部公演の出演見送りを発表 病名公表の理由は「皆さんにもご自身の健康について考えるきっかけにしていただけたら」
  6. 「懸賞の当選者へのプレゼント」という趣旨の手紙が同封…逮捕された男が女性に送ったとみられる“発信機”入りのぬいぐるみに 水戸ネイリスト殺害事件
  7. 部屋のぬいぐるみから“発信器” 殺害された女性(31)の自宅特定か 逮捕された男(28)は周囲に居場所聞き回る 水戸ネイリスト殺害事件
  8. 島根・松江市で死亡ひき逃げ事件 横断歩道を渡っていた小学生くらいの男の子が死亡 トラック運転の50代男を逮捕
  9. 冬の室温は「18℃以上」を推奨 室内の温度差は「5℃以内」に 室内の温度差対策【Nスタ解説】
  10. 【 齊藤京子 】マイルールは〝効率よく〟エレベーターは〝閉ボタンを先に押します〟〝「早く帰りたい」というよりは準備が早い〟
  11. 「落書きは犯罪」 目黒学院高校生徒や東急電鉄などと落書き消す活動 警視庁目黒署
  12. 日銀 政策金利の維持を決定 長期金利上昇は「かなりはやいスピード」