愛猫に『お手・待て』を覚えさせる方法4つ 上手なトレーニングのコツや注意点も解説
芸を覚えさせるのは難しい印象のある猫ですが、動物行動学の観点では「学習」そのものは可能です。そこで『お手・待て』を教える方法を解説。猫の集中力に合わせ、無理なくポジティブな体験にするのがポイントです。
1.ごほうびでモチベーションアップ

猫にとって「食べ物」とは、生命を維持するための重要なものです。人間のペットとして生活していてもそれは同じ。動物としての本能は偽れません。
そんな猫にとって「おやつ」とは、実は「食べ物」以上。嗅覚や味覚が強く刺激されることで脳内に快感が生じ、「また欲しい」という欲求を呼び起こすからです。
実はこれがトレーニングにおける重要な鍵となり、おやつをきっかけに、行動と結果が結びつくことがあるのです。つまり「お手をするとおやつがもらえる」「待つとよいことがある」と猫が学習していくというわけですね。
2.短時間・繰り返すのがコツ

飼い主さんの目線では、お手やおすわりのトレーニングだとしても、猫にとっては「おいしいものがもらえる”きっかけ”」を待つにすぎない行為です。
あくまでもトレーニングは、猫を楽しませる範疇で行うことをお忘れなく。「覚えさせる」のではなく、おやつを楽しんでいるうちに自然と良い結果がついてくると感じさせることが大切です。そうすることで猫はストレスなくトレーニングをポジティブに受け入れやすくなります。
長時間行ったり強制したりせず、猫に頑張らせないよう注意しましょう。
3.合図を「スイッチ」代わりにする

猫に芸を教えるときは、目標(おやつ)を掲げることも大切ですが、その行動を引き出す「スイッチ」を位置づけるとよりスムーズです。
行動学で、動物は「刺激(合図)→反応(行動)→結果(ごほうび)」の流れで学習すると考えられています。たとえば、「お手」という声かけと同時に、手の平を差し出すことや、「待て」と言いながら両手のひらを見せるなど。
耳で聞く音とジェスチャーなどの合図で行動を誘発し、その結果ごほうびがもらえるという流れです。
4.成功体験の積み重ね

猫は、一度体験した嫌な思いを、覚えているものです。したがって、たとえ猫が失敗しても絶対に叱ってはいけません。
少しでもできたら、褒めたりご褒美をあげたりして、「できた!いいことがあった(ごほうび)」を繰り返して自信をつけてあげましょう。
飼い主さんが焦ったり、イライラしてしまうと逆効果なので、少しずつ進歩していくのが理想ですよ。
まとめ

猫にお手やおすわりを教える基本的な方法をお伝えしましたが、猫の性格を熟知することも大切です。
好奇心旺盛でアクティブな猫なら遊び感覚で行い、警戒心が強い猫には、ただおやつを与えることからはじめましょう。もしスキンシップが苦手な猫なら、得意そうな「待て」から挑戦するもひとつの手ですね。
芸をしないと思われがちな猫ですが、導き方によってはお手やおすわりをマスターできる子もいます。あくまでも「コミュニケーション」として、焦らずゆっくり、愛猫のペースですすめてくださいね。
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