数々の冒険で地域の人々を結びつけた猫に、2025年英国「ねこ大賞」の称号が贈られる

2025-10-19 06:00

2025年の英国最高のねこ大賞は、ウェールズのまちで放浪と冒険を続け、地域の人々に愛されてみんなを結び付けた茶トラ猫に贈られました。いまでは2300人以上のフォロワーがいる人気猫になっています。

茶トラ猫が最高栄誉に輝いた

トロフィーのそばにたたずむ茶トラ猫

画像はイメージです

茶トラ猫のFizzが、このたび 2025年の「the UK's cat of the year(英国最高のねこ大賞)」に選ばれました。これは猫の保護団体「Cats Protection」が毎年実施しているものです。

英国ウェールズのLlandrindod Wellsでは、だれもがFizzのことを知っています。ローン・ボウリング選手権に闖入してきたり、知らない人の結婚式に乱入したりと、この猫は町中どこへでも出かけていくのです。地元の劇団の練習にも熱心に参加して、「助監督」という愛称で親しまれてもいます。Fizzの写真を掲載しているSNSには、2300人以上のフォロワーがいるほど人気なのです。

子猫のときから冒険好き

野外にたたずむ茶トラの子猫

画像はイメージです

飼い主のBriony Loderさん(59歳)は「この猫は『放浪猫Fizz』とも呼ばれていて、ユニークで生意気、そして個性豊かなのです。この猫の存在が町の人々を結びつけてくれています。Fizzを暖かく見守り、愛してくれる地域のみなさんには本当に感謝しています」と話しています。

生後7ヵ月のとき、Fizzは町中を放浪し始め、どんどん人脈を広げていきました。最初は心配のあまりパニックになったというBrionyさん。すぐに目撃情報を求めてFacebook上に専用ページを立ちあげました。やがて銀行、ビンゴ大会会場、職業紹介所、学校、図書館、スーパーマーケット、郵便局、ローン・ボウリングクラブ、劇場など、さまざまな場所にいる姿が報告されるようになったのです。

郵便配達員が郵便物と一緒にFizzを家まで送り届けてくれることもあるそうです。Brionyさんが車で愛猫を迎えに行く機会も多く、みずからを「ママさんタクシー」と呼ぶほどです。

地域の人々に多くの喜びを提供

くつろぐ茶トラ猫

画像はイメージです

Brionyさんによると、数多くの冒険の中でもとくに印象に残っているのが、農業家でTVパーソナリティのKaleb Cooperさんの公演中に、Fizzが堂々と舞台に登場したことだそうです。場内の大笑いのようすが想像できますね。

Brionyさんが愛猫と一緒にいられるのは、餌をあげて抱っこをする1日15分ほどだけだそうです。

「Fizzのことは心から愛していますが、うちの飼い猫というより町の猫なのです。みんながFizzのことを話すときは笑顔になります。Fizzが猫人生を精一杯楽しみながら、地域の人々の生活にも大きな変化をもたらしていることを、わたしはとても誇りに思っています」と話すBrionyさんです。

選考担当のJeff Knottさん(Cats Protection)はこう話します。

「Fizzの冒険心と数々の放浪体験が審査員たちを魅了しました。現在のようなデジタル時代にはコミュニティが分断されがちですが、猫のシンプルで心安らぐ存在がこれほど多くの愛と喜びをもたらすのを見るのは、心温まるものです」

Fizzはほかにも著名人審査員による「もっとも人と繋がっている猫」部門の最優秀賞を受賞し、トロフィーと200ポンド(約4万円)分のペットショップ商品券などの賞品を授与されました。

出典:Theatre-loving Fizz named UK's cat of the year

関連記事

棚の上にあるものが気になるけど『乗ってはいけない猫』→確認するためにとった『賢い行動』に4万いいね「お利口すぎるw」「すごい」と反響
『何が面白いんだろう…』洗濯カゴの中に入るネコ→思わず笑っちゃう遊びの様子が100万再生「人間の子供みたいw」「遊んでくれてるのかな」
猫がトイレをした直後に『自分のお尻』を嗅いだ結果…まさかの展開に爆笑する人が続出「たまらなくかわいいw」「なんとも言えない表情だねw」
病院に向かった先輩猫が一日ぶりに帰ってくると…あまり仲がよくない2匹が見せた『尊い瞬間』に感動「やばい素敵すぎる」「涙が出ちゃった」
元野良の子猫と赤ちゃんが一緒に暮らし始めた結果…ジーンとくる『愛にあふれた光景』が14万再生「あぁ、涙が出てくる」「素敵な関係」

  1. トランプ大統領がFIFA平和賞を受賞
  2. 職場でも「スウェットパンツ」なぜ人気?おしゃれに着こなす今風スタイルとは?【THE TIME,】
  3. 売春地帯から少女たちを救え 人身売買の実態…救出の一部始終、アジア各国から数万人の女性が毎年インドへ【報道特集】
  4. JR東海道線の車内で女性の服の中に手を入れて下半身を触った疑い 会社員の男(47)逮捕 男は容疑認める 神奈川県警
  5. W杯“同グループ”の日本評は…オランダメディア「スピードと卓越した技術」チュニジア「2位争いで最大の障害」
  6. 首都直下地震の新たな被害想定 最悪の場合は死者1万8000人 経済被害83兆円と推計か
  7. 心理学から見たルッキズムの仕組み~根源にあるのは「無意識の偏見」~【調査情報デジタル】
  8. 大量に漂着するごみとどう向き合うか、対馬の戦い<シリーズ SDGsの実践者たち> 【調査情報デジタル】
  9. 千葉市・若葉区のアパートで火事 成人男性とみられる1人が死亡
  10. 室温21度でも寒い?!ハスキー犬が体を丸めて暖を取る姿が話題に「やはりハスキーはネコ・・」「ワンモナイトだぁ〜」
  11. 12月最初の週末 西日本~東北南部の太平洋側を中心に晴れ 昼間は暖かく一日の寒暖差は大
  12. あなたは食卓でどう活躍する?「賢者の食卓」が『食タイプチェック』を公開! 20の質問でわかる“食の気分”