犬にみられる『ガン』の種類5選 放置すると危険な症状や病気を発症する原因まで

2025-10-19 12:00

犬の死亡原因は『ガン』が最も多く、全体の約半数を占めています。ガンは早期発見して早期治療に移ることが完治や延命に何より重要です。本記事では、犬にみられる『ガン』の種類や危険な症状、さらに発症する原因を解説します。

犬にみられる『ガン』の種類5選

犬の診察

犬の死亡原因第1位の『ガン』には、どのような種類がみられるのでしょうか。ここでは犬によくみられるガンの種類や放置すると危険な症状を解説します。症状がみられたら、すぐに動物病院に相談してください。

1.皮膚腫瘍

皮膚腫瘍には良性と悪性があり、良性は3歳未満の犬に発症する割合が多いとされています。

皮膚腫瘍は、皮膚にしこりができるので、スキンシップ中に「何かできてる」と気づくことが多いです。ただし、しこりが急速に大きくなったり痛みを感じている様子が見られる場合は、悪性の可能性があるので早急に動物病院に相談してください。

2.乳腺腫瘍

犬の乳腺チェック

乳腺腫瘍は、避妊手術をしていないメスにみられることが多く、お腹の乳腺に発生します。初期段階では、小さなしこりや赤み、時々出血をともなう様子がみられます。

ただし、悪性の場合は急速にしこりが大きくなったり、周囲が破れて出血したりと悪化が早い傾向です。放置していると他の部位に転移する恐れがあるので、すぐに動物病院で診てもらい、適切な治療を受けましょう。

3.リンパ腫

リンパのチェック

犬のリンパ腫とは、リンパ組織がガン化した状態を指します。リンパ腫を発症すると、その部位が腫れて膨らむので、初期段階ではスキンシップで異変に気づくことが多いです。

この異変を放置してしまうと、腫れが広がっていき、内臓にも影響を与えます。これにより、呼吸困難や重度の消化器症状、最悪の場合、臓器不全などの重い症状を発症する恐れがあるので、早急に診察を受けてください。

4.内臓のガン

内臓ガンには、肝臓や脾臓、膵臓、腎臓などさまざまな種類があります。ガンを発症している部位によって多少症状は異なりますが、多くの場合、食欲不振や元気消失、体重減少や嘔吐下痢の症状がみられます。

ただし、内臓のガンは初期段階で発見することは難しく、何らかの症状が出たら状態が進行しているケースが大半です。早期発見するには、定期的に健康診断を受けることが何よりも重要です。

5.消化器のガン

胃や腸などの消化器のガンも犬にみられるガンの種類の1つです。こちらも嘔吐や下痢、食欲不振などの症状がみられることが多く、加えてウンチがドス黒く変色するといった異常が現れることもあります。

進行すると、お腹が膨れてくることもあり、この症状が現れたら早急に動物病院を受診しなければなりません。早期に治療を受けるためにも、先に紹介した症状や健康診断結果を参考にしましょう。

犬がガンを発症する主な原因と予防法

獣医に頭を撫でられる犬

犬のガンの主な原因として、遺伝的要因や加齢による免疫力の低下、生活習慣の乱れなどが挙げられます。遺伝的要因は予防することはできませんが、生活習慣の乱れやストレスを与えない生活は改善できるでしょう。

例えば、以下の生活習慣を意識してみてください。

  • 犬の前でタバコを吸わない
  • 肥満にならないよう食事管理と運動管理を行う
  • 長時間、強い紫外線を浴びないよう気をつける
  • 発がん性のある化学物質に触れさせない
  • 生活環境を快適に整えてストレスを与えない

上記のような生活習慣・環境を心がけてみましょう。また、それに加えて避妊や去勢手術を行ったり、定期的に動物病院へ通い、健康診断を受けるといった予防方法も効果的です。

ただし、これらの生活習慣に十分気をつけていても、遺伝的要因や加齢、その他の要因でガンを発症することはよくあります。日頃から愛犬の体調やスキンシップによる異変に注意し、少しでも異変を感じたら受診するようにしましょう。

まとめ

動物病院に訪れる犬と飼い主

いかがでしたか。犬にみられるガンの種類はさまざまです。中には初期段階ではほとんど症状が現れないことも多いので、普段のスキンシップで異変を把握するだけでなく、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。

関連記事

犬は再会を毎回喜んでくれている!きちんと触れて応えてあげよう
犬が飼い主に体をこすりつけるときの心理とは?状況から考えられる病気も
牧場に捨てられていた『ボロボロの犬』→飼い始めた結果、心を開かずに…涙腺崩壊する『37日後の光景』が556万再生「泣いた」現在の様子も
元保護猫と犬→一緒に写真を撮ってみたら…愛が溢れすぎている『人のような行動』に7万いいね「犬吸いww」「1日の疲れが吹き飛んだ」と絶賛
犬が飼い主にお尻をぶつけてくる理由とは?5つの心理を解説

  1. トランプ大統領がFIFA平和賞を受賞
  2. 売春地帯から少女たちを救え 人身売買の実態…救出の一部始終、アジア各国から数万人の女性が毎年インドへ【報道特集】
  3. 職場でも「スウェットパンツ」なぜ人気?おしゃれに着こなす今風スタイルとは?【THE TIME,】
  4. JR東海道線の車内で女性の服の中に手を入れて下半身を触った疑い 会社員の男(47)逮捕 男は容疑認める 神奈川県警
  5. W杯“同グループ”の日本評は…オランダメディア「スピードと卓越した技術」チュニジア「2位争いで最大の障害」
  6. 首都直下地震の新たな被害想定 最悪の場合は死者1万8000人 経済被害83兆円と推計か
  7. 大量に漂着するごみとどう向き合うか、対馬の戦い<シリーズ SDGsの実践者たち> 【調査情報デジタル】
  8. 心理学から見たルッキズムの仕組み~根源にあるのは「無意識の偏見」~【調査情報デジタル】
  9. 千葉市・若葉区のアパートで火事 成人男性とみられる1人が死亡
  10. 12月最初の週末 西日本~東北南部の太平洋側を中心に晴れ 昼間は暖かく一日の寒暖差は大
  11. 室温21度でも寒い?!ハスキー犬が体を丸めて暖を取る姿が話題に「やはりハスキーはネコ・・」「ワンモナイトだぁ〜」
  12. あなたは食卓でどう活躍する?「賢者の食卓」が『食タイプチェック』を公開! 20の質問でわかる“食の気分”