猫の『毛並みが悪い』ときに考えられる原因5つ 飼い主ができる改善策やお手入れのコツ

2025-10-21 11:00

いつも同じように見える猫の毛並みも、実は猫の状態を映す鏡のようなもの。つやつやで柔らかい毛は元気の証ですが、パサつきやゴワつきが目立つときはちょっと注意が必要です。この記事では、猫の毛並みが悪いときの原因と改善策を解説します。

愛猫の毛並みが悪くなる原因5つ

長毛チャトラ

毛並みを見ただけで愛猫の状態がわかるようになれば、飼い主としても上級者といえるでしょう。ただし、心身の変化が毛並みに現れるまでには時間がかかるため、すぐに原因を判断するのは難しいものです。

猫の毛並みが悪くなるときには、次のような原因が考えられます。

1.栄養不足

毛ヅヤは猫が摂取する栄養とも関係しています。

タンパク質やオメガ3脂肪酸、ビタミンA・E、亜鉛は、猫が体内で合成できないため、食事から摂取する必要があるものです。これらが不足すると、毛がパサついてツヤがなくなります。

栄養基準が満たないフード(一般食や副食と記載されたもの)ばかり与えていると栄養バランスが崩れてしまいます。また、成長期の子猫に、タンパク質やカロリーを抑えた成猫用フードを与えていると被毛の質が悪くなることがあります。

2.ストレスによる影響

猫は自分の生活環境の変化にとても敏感です。新入り猫やお子さんの誕生など家族の変化や引っ越しでも、猫にはストレスとなり、一時的に毛並みに影響することがあります。

また、日常的な小さな事柄も、長く続くとストレスになります。たとえば、トイレが汚れている、食事の時間が不規則、騒音が多いなどです。

ストレスだけでもパサつきが出ることもありますが、猫はストレスによって過度にグルーミングをしたり、逆に毛づくろいをしなくなったりするため、被毛の乱れが出やすくなります。

3.加齢による変化

加齢によって、だんだんとツヤがなくなったり、毛の質感自体が変わったりすることがあります。

老猫になると毛質が変化して、若い頃のようなツヤや弾力を失いがちです。グルーミング頻度の低下もあって、いわゆるこすれるような場所である脇や内ももに毛玉ができやすくなったり、被毛全体がくすんで見えるようになります。

これらは自然な生理現象なので、基本的には心配する必要はありませんが、グルーミングが間に合っていない証拠なので、適切なブラッシングでサポートしてあげましょう。

4.日頃のお手入れ不足

換毛期はもちろんのこと、日頃も猫の被毛は少しずつ抜けているため、ブラッシング不足によって毛の絡まりができてしまうこともあります。

基本的には猫は自分で毛づくろいができますが、長毛種や高齢猫、太り気味の猫は自分では届かない部分が出てきます。特にお腹やお尻まわり、内ももには毛玉ができやすく、皮膚が引っ張られて痛い思いをすることがあります。

毛玉の下は湿気によって皮膚炎の原因にもなるので、猫が毛づくろいできない部分はお手伝いも必要です。

5.皮膚や体の病気

皮膚病を含め、病気があるときには、毛が抜けやすくなったり、ツヤを失ってボサボサになったりすることがあります。アレルギー性皮膚炎や細菌性皮膚炎、あるいはノミ・ダニなどの寄生虫がついていると、強いかゆみから過度に舐めたり掻いたりすることで毛並みが荒れてしまうのです。

また、高齢猫がなりやすいといわれる甲状腺機能亢進症などのホルモン異常では、被毛が成長するサイクルが乱れることから、毛質の悪化や脱毛が見られることがあります。

おうちでできる改善策とお手入れのコツ

猫の抜け毛

愛猫の毛並みが極端に悪いときには、まずは脱毛や皮膚の赤みなどの症状がないかを確かめて、病気の可能性も踏まえて早めに動物病院で相談することをおすすめします。

特に異常も見られずに、食欲や排便なども問題ないのであれば、まず外側からのケアとして、丁寧にブラッシングしましょう。特に春と秋の換毛期は、一斉に毛が抜けるため、普段より頻度を増やして毛玉や毛の飲み込みを防ぎましょう。

同時に、栄養バランスの良いフードやサプリメントで体の内側からケアすることが重要です。安価なフードは、タンパク質を植物性のものに依存していることがあります。グレインフリーでなくてもいいので、主原料として肉類・魚類を使用した良質なフードを試してみてください。

環境内の猫のストレスは、毛並みだけでなく、メンタルにも関係してきます。猫が安心できる環境づくりも大切です。

まとめ

目を閉じている猫

猫の毛並みの良し悪しは、見た目だけでなく、体調や精神状態も反映している健康のバロメーターです。

以前と比べて毛ヅヤがなくなったり、抜け毛が増えたりした場合でも、適切なブラッシングや栄養バランスの取れた食事により改善できることが多くあります。

ただ、いくらケアをしていても改善が見られない場合は、病気の可能性も考えられるため、早めに動物病院で獣医師に相談するようにしてください。年に一度の定期健診をしていても、「念のため」の検査が病気の早期発見につながることがあります。

日頃から愛猫の毛並みの状態をチェックして、ピカピカの猫ちゃんでいさせてあげましょう。

関連記事

キジトラのことが大好きな茶トラ猫→『べったりとくっついている』と…微笑ましすぎる光景に13万いいね「迷惑そうな顔w」「幸せが詰まってる」
保護されたばかりの小さな子猫→独りぼっちになると、不安げな表情を浮かべて…守ってあげたくなる『悶絶級の光景』が113万再生「最強の天使」
『キャットタワーでくつろぐ猫』を見たら…思わず二度見する光景に「トリックアートすぎない?w」「目の錯覚かなw」と5万いいねの反響
ワンコの散歩中に草むらから出てきた子猫を保護→病院に連れて行くと…獣医師による『まさかの診断結果』に2万いいね「名医」「不治の病だ」
立ち上がってシンクを見つめる猫→『飼い主さんが洗っていた』のは……可愛すぎる瞬間が24万再生「人間の子供と一緒」「特等席だねw」

  1. あなたは食卓でどう活躍する?「賢者の食卓」が『食タイプチェック』を公開! 20の質問でわかる“食の気分”
  2. 高橋恭平(なにわ男子)主演! 映画『山口くんはワルくない』2026年6月公開!! 高橋「コワモテ、ギャップ、関西弁、ドスを効かせる感じを意識」
  3. 米NYタイムズ AIサービス「パープレキシティ」を著作権侵害で提訴 日本メディアも同社を提訴中
  4. “平日クリスマス”の今年、みんなはいつケーキ食べる? 不二家が2025年の予約日トレンドと人気ケーキランキングを公開!
  5. 大量に漂着するごみとどう向き合うか、対馬の戦い<シリーズ SDGsの実践者たち> 【調査情報デジタル】
  6. JR東海道線の車内で女性の服の中に手を入れて下半身を触った疑い 会社員の男(47)逮捕 男は容疑認める 神奈川県警
  7. 12/6 イオンモール幕張新都心「知って、学んで、行ってみよう!ふくしま」開催 福島県いわき市出身 武田玲奈も降臨 県産うまいもんもいっぱいあるよーっ◎ 復興庁主催
  8. 室温21度でも寒い?!ハスキー犬が体を丸めて暖を取る姿が話題に「やはりハスキーはネコ・・」「ワンモナイトだぁ〜」
  9. おしゃべり上手な『2歳の男の子』→大好きな『三毛猫』のもとに向かうと…素敵なやり取りが11万再生「尊すぎて泣く」「本当に優しい猫」
  10. 売春地帯から少女たちを救え 人身売買の実態…救出の一部始終、アジア各国から数万人の女性が毎年インドへ【報道特集】
  1. トランプ大統領がFIFA平和賞を受賞
  2. 売春地帯から少女たちを救え 人身売買の実態…救出の一部始終、アジア各国から数万人の女性が毎年インドへ【報道特集】
  3. JR東海道線の車内で女性の服の中に手を入れて下半身を触った疑い 会社員の男(47)逮捕 男は容疑認める 神奈川県警
  4. 首都直下地震の新たな被害想定 最悪の場合は死者1万8000人 経済被害83兆円と推計か
  5. 大量に漂着するごみとどう向き合うか、対馬の戦い<シリーズ SDGsの実践者たち> 【調査情報デジタル】
  6. 12月最初の週末 西日本~東北南部の太平洋側を中心に晴れ 昼間は暖かく一日の寒暖差は大
  7. 室温21度でも寒い?!ハスキー犬が体を丸めて暖を取る姿が話題に「やはりハスキーはネコ・・」「ワンモナイトだぁ〜」
  8. 「全身が震えるくらい緊張した」SP首位の千葉百音、ファイナル初Vへ「気を強くしていきたい」
  9. あなたのアサイーはどこから? 地球の裏側・アマゾンで見たブームに隠れた“児童労働”の現実と親の葛藤
  10. 【脳トレ】「飥」の中に紛れて1つ違う文字がある!?あなたは何秒で探し出せるかな??【違う文字を探せ!】
  11. ノーベル生理学・医学賞 坂口志文氏がスウェーデンに到着「いろいろなイベント、楽しみたい」 10日に授賞式
  12. ロシア・プーチン大統領とインド・モディ首相が会談 エネルギー協力継続で一致