【独占】森保一監督と名将トルシエ氏がSP対談「ベスト8意識しすぎるよりも...常に世界一を目指す」北中米W杯で新たな歴史を

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-11-17 06:00
【独占】森保一監督と名将トルシエ氏がSP対談「ベスト8意識しすぎるよりも...常に世界一を目指す」北中米W杯で新たな歴史を

26年のFIFAワールドカップ(6月~7月)まであと7か月。現日本代表、森保一監督(57)と2002年に開催された日韓W杯にて日本を史上初のベスト16に導いたフィリップ・トルシエ氏(70)が、TBSサッカー番組「KICK OFF!J」でスペシャル対談を行った。

【写真を見る】【独占】森保一監督と名将トルシエ氏がSP対談「ベスト8意識しすぎるよりも...常に世界一を目指す」北中米W杯で新たな歴史を

トルシエ氏は1998年から日本代表を指揮し、「フラット3」と呼ばれる3バックが横一列に並ぶ組織的な戦術を中心に、日本代表に新たなスタイルを吹き込んだ。99年にはワールドユース選手権(現U-20W杯)で準優勝。FIFA主催の大会で日本初の決勝進出を果たした。2002年の日韓W杯では、W杯初勝利、初の決勝トーナメント進出を果たすなど、日本サッカー界に数多くの功績を残した。

トルシエ氏:お久しぶりです。

森保監督:まずは日本サッカーの歴史を紡いでいただき、積み上げていただきありがとうございます。という感謝の気持ちを伝えたいです。

トルシエ氏:私は1998年に来日した時に、真のサッカー哲学、 一種の革命を作り上げるという強い意思を持って来ました。私はただプレーするのではなく、自分のしていることを理解しプレーする、巧みなサッカーを作り上げたかったのです。

W杯を勝ち抜くために、4-3-3のシステムを採用するのか!?

“史上最強”との呼び声が高い日本代表。10月14日の親善試合では格上のブラジルを相手に14戦目にして初勝利を挙げた。トルシエ氏はまずはその日本代表の戦術について、森保監督に問いかけた。

トルシエ氏:森保監督に質問したいのですが、4-3-3などのシステムを選択するか、それとも3バックをキープするか、他のシステムを採用するか教えてください。

森保監督:4-3-3のシステムも考えていますし、持っておかなければいけないと思っています。

トルシエ氏:カタールW杯のスペイン戦とドイツ戦、そしてこの前のパラグアイ戦、ブラジル戦の結果を見ると、3バックも1つの戦術で、両サイドを自由に使える三笘薫(28)、中村敬斗(25)、堂安律(27)、伊東純也(32)が攻撃に参加できると思います。

森保監督:その4人がウイングバックとして、攻守両面に力を発揮してくれていますけど、できれば4バックにして彼らを1つ前のウインガーとしてプレスをかけられますし、攻撃の良さをより出せるオプションは絶対に必要だと思います。

それを可能にするためには、ディフェンスラインに相手の強力なウインガーを止めて、さらに攻撃のサポートもしてくれる選手がディフェンスラインに4人いることが、彼らの攻撃力をいかすために必要です。ロシアW杯からカタールW杯のときにはサイドバックは長友佑都(39)と酒井宏樹(35)がいて、相手の強力なウインガーを止めることができて、更に攻撃にも出ていけるということで4バックが可能でした。今はそれに近い選手は出てきていますけど、サイドのポジションにハマる選手を見極めているところです。

未来を準備した選考「ターンオーバーして戦っていけるくらいの戦力を」

トルシエ氏:ガーナ戦とボリビア戦の選手リストを見ましたが、バランスを考えて経験のある選手と、佐藤龍之介(19)のような新しい息吹を与えてくれる選手も入れています。北野颯太(21)や後藤啓介(20)の選択はチームをさらに豊かにするもので、未来を準備しているのだと思いました。北中米W杯まで時間があるのでいろいろ試している印象があります。

森保監督:W杯をより勝っていくために、ターンオーバーして戦っていけるくらいの戦力の厚みをつくることが世界で勝っていくために必要だと思いますし、トルシエさんが日本代表監督をされていた時に、Uー20のW杯で決勝に進んだり、若い選手がより世界を経験するというところは、お手本にしながら私もチャレンジしていきたいです。

日本代表がベスト16の壁を破るために必要なこと

“トルシエジャパン”は02年の日韓W杯で、日本初のベスト16入りを果たしたが、決勝T1回戦でトルコに敗れる。一方、“森保ジャパン”は22年のカタールW杯のグループステージで強豪ドイツ、スペインを相手に歴史的な勝利を挙げ、快進撃をみせるも決勝TではクロアチアにPK戦の末に敗退。ともにベスト16の壁にはね返された。

森保監督:(時差・気候・標高など)環境のマネジメントが非常に大切だと思います。チーム内で言いますと、攻撃面でより最後の局面を個でこじ開けていける選手が必要です。最後に忘れてはいけないところは、個の力を上げながらも組織力で戦っていくという事は絶対に忘れてはいけない事かなと思っています。

トルシエ氏:私の時代はW杯出場だけで、パフォーマンスの成功と快挙を意味していました。今は目標がベスト8なので、これが森保ジャパンに対するプレッシャーになっているように感じます。

森保監督:ベスト16の壁を破る、ベスト8にいくというところに、意識しすぎていくよりも、常に自分たちは世界一を目指しながら、自然に壁を超えていける力をつけること、自信を持つことが大切かなと思っています。

トルシエ氏:森保監督は選手の人間性を大事にして、選手は各自の役割に徹しています。日本が心理的なものであるガラスの天井を破り、日本がW杯を勝ち抜き、歴史に新しい一章を加える事を私は確信します。

森保監督:すごく良いことを話していただいて…メモしたいところでした。ありがとうございました。

トルシエ氏:ありがとうございました。

【SAMURAI BLUE キリンチャレンジカップ 2025】
11月14日 ガーナ戦(愛知・豊田スタジアム)※2-0で日本勝利
11月18日 ボリビア戦(東京・国立競技場)

  1. 【速報】4月~11月のクマの人身被害 全国で230人 過去最多に 出没件数も過去最多 環境省
  2. トランプ氏 が“地上攻撃”を示唆…「ベネズエラが麻薬密輸」 背景に“中国の影”も、米国の“攻撃”現実性は?【news23】
  3. 【 井上咲楽 】「塩麹しこみ!」自宅で作業 フォロワー質問「前回の塩麹足していますか?」に「足してます!」と返答も
  4. サッカー日本代表・中村敬斗選手に対するストーカー行為で逮捕の女性(60代)を不起訴処分 千葉地検
  5. 目眩がして横になっていたら、犬が近くにきて…思わずキュンとしてしまう『まさかの行動』に感動「思いやりを見習いたい」「優しくて素敵」
  6. 【 工藤静香 】楽屋でドーナツ談義「仕事前じゃなかったら3種いくね」お気に入りはポン・デ・リング&チョコファッション&フレンチクルーラー
  7. 鈴木京香氏「時の人賞」を受賞! 「Precious WATCH AWARD 2025」贈賞式レポート
  8. ショートトラック 宮⽥将吾、中島未莉ら6選手がミラノ五輪へ 代表選考基準満たす 全日本選手権後に正式発表
  9. 【速報】インフルエンザ感染者数 「44.99人」今シーズン初の減少も全国で「警報」基準を超える 厚生労働省
  10. ホワイトハウス前のクリスマスツリー トランプ大統領が点灯式に出席 100年以上続く歴代大統領の伝統行事
  1. “ジャングル潜伏28年”「恥ずかしながら…」残留日本兵・横井庄一さん“潜伏続けた理由”とは「お母さんに…」【戦後80年つなぐ、つながる】
  2. 勾留中の男(54)が7階の窓から逃走 左手首に片手錠がついた状態 静岡・伊豆の国市
  3. 千葉・船橋市立小学校の事務職員(21)を逮捕 駅の男子トイレで盗撮か 千葉県警
  4. “執行猶予付き有罪判決”で釈放の当日に中学生暴行・逮捕の男(23) 別の神奈川での不同意わいせつ傷害の疑いでも逮捕
  5. 【木南晴夏】第2子出産を報告「母として、そして俳優としての木南晴夏の応援の程、今後ともよろしくお願い申し上げます」 夫は玉木宏
  6. トヨタが新型スーパーカーなどを発表 フラッグシップスポーツカー3台の世界同時発表会
  7. 中国「過去最大規模」100隻超の艦船を東アジアに展開 高市総理の発言に反発か 軍事演習など動向注目
  8. サッカー日本代表・中村敬斗選手に対するストーカー行為で逮捕の女性(60代)を不起訴処分 千葉地検
  9. 【速報】インフルエンザ感染者数 「44.99人」今シーズン初の減少も全国で「警報」基準を超える 厚生労働省
  10. “税”めぐる議論が本格化…「住宅ローン減税」「“年収の壁”引き上げ」など“高市カラー”にじむ減税政策で国民負担どうなる?一方で財源は【news23】
  11. 千葉市美浜区の団地で火事 性別不明の1人の遺体が見つかる この部屋に1人で住む80代の男性か
  12. 【DAIGO】祖父が元総理大臣 妻は北川景子 芸能界で長く活躍する秘訣は「色々な人の助けでここにいるって分かりながら生きていくこと」