3本足の「セラピー猫」は、きょうも施設のお年寄りを笑顔にする 米国
虐待を受け片足を切断された猫が、高齢者施設に通ってセラピー活動を続けています。その魅力でお年寄りを笑顔にするだけでなく、ソーシャルメディア上でも多くのファンを持つ人気者なのです。
お年寄りのアイドルに

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米国ミシガン州に住むブルー・ペルシア猫のMax(13歳)は、この8年間ずっと毎週水曜日に高齢者施設Delta Retirement Centerを訪問してセラピー猫としての活動を続けています。車いすに乗ったお年寄りのそばを歩きまわり、カリスマ性を備えた性格を生かして愛嬌を振りまき、ここで大変な人気者になっているのです。
「Maxに会えて嬉しいです」というのは、毎週この猫の訪問を楽しみに待っているBillさんです。
「この猫はたくさんの人を幸せな気持ちにしてくれます。私たちはMaxを愛しています」と話すのは、入居者のGaleさんです。
マックスの活動範囲は地元の施設にとどまりません。マキナック橋、ナイアガラの滝、そして地元のカー・ショーにも足を運んでその魅力をおおいに振りまいているのです。
虐待を受け片足を切断

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そもそもの始まりは9年前でした。Deb Smallさんが動物保護団体「the Capital Area Humane Society」からMaxを引き取ったとき、この猫は以前の飼い主からひどい虐待を受けて後ろ足の切断手術を受けた直後でした。
「このかわいそうな猫を家に連れて帰ると決め、2度とだれにもこの子を傷つけさせないと決心しました」とDebさんは振り返ります。
3本足という障害を抱えながらも、Maxの愛らしい性格はひときわ目出ちました。DebさんはすぐにMaxを「高齢者の癒しのためのセラピー猫」として活動させることにしたのです。
以来彼女は運転手兼マネージャーになり、Maxとコンビを組んで熱心にセラピー活動を続けています。そのようすはソーシャルメディアで紹介され、大きなフォロワーを獲得しています。Facebookではオーストラリア、南極、シベリア、ロシア、中国、日本など154カ国に9000人ものファンがいるほどです。
飼い主さんとともに活動中

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「普通の猫と違って、Maxはドライブが好きなんです。移動を楽しみながら、各地で高齢者との交流を続けています」とDebさん。
彼女はセラピー活動を通じて「高齢者はこの社会で大切な存在である。だからこそ、自分を大事にしてほしい」というメッセージを伝えたいと願っているのです。
きょうもDebさんとMaxは、活動のペースを落とすことなく「地域の高齢者に喜びと感謝の気持ちを伝える活動」に取り組んでいます。
出典:
・Max the Cat cruises into the hearts of this township’s senior citizens
・Make an Impact: Max the Cat cruises into the hearts of senior citizens
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